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きりしまえりこ CV 半場友恵(女神異聞録ペルソナ)・ゆかな(CDドラマ版)・麻美順子(ペルソナ2罰) 公式 P3の前年代作に当たる「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2罪」および「ペルソナ2罰」の登場人物。 ペルソナ2罪ではゆきのの親友として市内で起こる炎上事件等についての解決のアドバイスをくれるだけの存在だが、ペルソナ2罰ではパーティーメンバーとして戦闘に参加する(ただし、南条圭との2択)。 幼い頃から外国で過ごしていた帰国子女で、その為英語を交えた話し方が特徴。 またオカルトへの知識は非常に豊富で、フェンシングの達人でもある。 大学進学後にはモデルの仕事も精力的にこなしている。 P3の世界観から13年前、当時聖エルミン学園の生徒だった彼女は同級生の間で流行っていた「ペルソナ様」の儀式に立会い、ペルソナ能力のきっかけを手にする。 御影町の異界化に伴い悪魔が出現し、自分もペルソナ能力に覚醒した時には「自分のオカルト知識を試す日が来た」といい、同行を願い出ることに。 そして3年後、モデルとして活躍する傍ら「新世塾」の存在を知り、長期休暇で須間瑠市を訪れていた南条圭と再会し、調査を開始する。 その過程で天野舞耶達と知り合い、最近TV等に多く登場する事になった望龍術士・石神千鶴が怪しいと睨んでいた彼女は、自らニャルラトホテプの張り巡らす策謀に足を踏み入れ、ペルソナ使いとして再度戦いに臨む。 TV局においては千鶴が仕掛けた幻術により、かつてペルソナ能力で撃退したストーカーの幻や、好意を抱いたピアスの少年の幻に苦しめられるもその心の弱さを乗り越える。 そして海底遺跡で千鶴との因縁の戦いを行う事になるが、その時千鶴が神取に想いを寄せている事に気づいたのは、自分もピアスの少年に叶わぬ恋心を寄せる故なのか。 因みに、彼女が行使するペルソナはP3において象徴的な役割を占める「審判」。 シューズメーカー「ナイキ」の語源ともなったギリシア神話の勝利の女神・ニケーを初期ペルソナとし、最終的にはキリスト教における水の大天使・ガブリエルや火の大天使・ミカエルを行使する。
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俺「ストライクウィッチーズねぇ・・・・・・」 396-444 前へ 目次へ戻る 次へ Episode4 『魔術師』 謎の少年『アニマ』から試練の宣告を受けて今日で3日が経とうとしていた。 朝 俺はいつもより少し早めに目が覚めてしまったようだ。 俺「なんだ・・・やけに目覚めが早いぞ・・・不気味だな・・・」 俺「悪いことが起きなきゃいいんだけど・・・」 俺「ん?」 ふと窓の外を見ると坂本が刀の素振りをしていた。 俺「ちょっと見に行ってみるか・・・」 俺は刀を取り外へ向かった。 ---基地の外--- 俺「おはようございます。坂本少佐。」 坂本「ん?ああ、俺か。おはよう。」 俺「あの・・・その刀は・・・」 坂本「これか?こいつは烈風丸といってな。私の頼もしい相棒だ。」 坂本「まぁ、もう私には魔力が無いからこいつの本領は見せてやれないのが残念だな。」 俺「坂本少佐は烈風斬が使えると聞きましたが。」 坂本「使えた、だな。魔力が無い以上もう烈風斬はうてんよ。」 坂本「結局、真烈風斬を撃つこともかなわなかった・・・」 坂本「ところで俺一等兵、お前も刀を使うな?」 俺「はい、親父からもらった刀です。」 そう言って腰の刀を抜く。 坂本「それがお前の刀か・・・」 俺「はい、『布都御霊劔(フツミタマノツルギ)』っス。」 刀身が光を受けて蒼く閃く。 坂本「ほぅ・・・フツミタマというと扶桑神話でも聞いたことがあるな。」 俺「はいっス。何でも神殺しの剣だとか。大層な名前で俺にはもったいなさすぎるっス。」 坂本「よく手入れが行き届いているな、感心だ。」 俺「いえ、実はそこまで丁寧に手入れしてないんス。」 坂本「? だがそんなにもきれいじゃないか。」 俺「ええ。不思議なものでこいつ、いくら乱暴に振ったりしても傷一つつかないんスよ。」 俺「なんでも、魔道鉄鋼を使ってるから刃も強靭なんだとかって、俺は聞きましたけど・・・」 坂本「なるほどな・・・だが常日頃から手入れしてやることだ。刀もいつかは錆びてしまうからな。」 俺「肝に銘じておきます。」 坂本「さて今日こうして会ったのも何かの縁だ。私の素振りに付き合っていけ。」 俺「はいっス!」 しばらく2人は素振りの訓練をすることにした。 ---ブリーフィングルーム--- 朝のブリーフィング。 皆眠い目をこすりながらやってきた。 ミーナ「みなさん、おはようございます。それではブリーフィングをはじめます。」 今日の哨戒任務のシフトが発表された。 今回俺はサーニャ、エイラと一緒に夜間哨戒の任務につくことになった。 ミーナ「それでは解散します。夜間哨戒の人は自室で睡眠をとっておいてください。」 俺(夜間哨戒かぁ・・・久々だな・・・) サーニャ「俺さん、今日はよろしくお願いしますね。」ニコ 俺(やっぱ笑顔が・・・///) エイラ「よろしくナ~」ニッ 俺「押忍!よろしくっス!」ニッ サーニャ「じゃあまた後で。エイラ、行こう?」 エイラ「お・・・おう!じゃーまたナ~」 エイラ「今日もサーニャ、可愛いダロ?」ヒソヒソ 俺「そうっスね・・・やばいっス・・・」ヒソヒソ サーニャ「エイラ?」 エイラ「ああ、悪い!今行くゾ!じゃあな俺。」ビシッ! エイラは何か合図を出すように親指を立てた。 俺「うっス!」ビシッ! 俺もそれに返して親指を立てた。 そして夜・・・ ---格納庫--- ミーナ「それじゃあ3人とも、よろしくお願いしますね。」 俺 エイラ サーニャ「了解。」 こうして3人は夜の空へと飛び立った。 俺(多分今日が試練の日・・・でもまだ何も起こってない・・・俺の杞憂だったのか・・・?) 俺「しかし静かだな・・・」ブロロロロロ そういう彼の頭の横には魔導針が現われていた。 エイラ「いつもこんな感じだけどナ。」 サーニャ「♪♪」 俺「サーニャさん、その歌は・・・」 エイラ「この歌はな、サーニャのお父さんがサーニャのために作ってくれた曲なんダ。」 俺「へぇ・・・きれいな歌ですね・・・サーニャさんはお父さんが大好きなんですか?」 サーニャ「♪♪///」コクン サーニャは歌いながらも頬を染めてうなずいた。 俺「そっか~俺の親父もそんな人ならなぁ・・・」 エイラ「俺は自分のお父さんが嫌いなのカ?」 俺「別に嫌いではないっス。むしろ親父のことは尊敬してます。ただ結構厳格でした。」 エイラ「へぇ、どんな風に厳しかったんダ?」 俺「とにかく生活マナーにはうるさかったスね。箸の持ち方はこうだとか、年上の人とか上官と話すときは敬語を使えだとか。」 エイラ「でも私たちはお前より年下だゾ。お前18才なんダロ?」 俺「だってお2人は俺にとって上官っスから。」 エイラ「あ、そっか。」 俺「それに、年上とか上官とばっか話す機会が多かったんで同僚とか知り合いにも無意識に敬語を使っちゃうっス。」 エイラ「変な奴ダナ。」 サーニャ「フフフ・・・」クスクス エイラ「どうした?サーニャ?」 サーニャ「2人のお話、なんだか聞いてて面白いから・・・」クスクス エイラ「そうカ?」 俺「ならここは一つ、俺の少年時代の武勇伝でも・・・」 そう言ってしばらく俺が武勇伝を語っていたときだった。 ♪Master of Shadow 深夜0 00 サーニャ 俺「!!」ヴン 突如2人の魔導針の色が変わる。 エイラ「!?どうした、2人とも?」 サーニャ「スピカの方角から正体不明の飛行物体が接近中・・・数は・・・2つ?」 俺「なんか片方追われてるっぽいっスね・・・隊長に連絡入れますね。」 サーニャ「お願いします・・・」 俺「HQ応答してくださいっス。」 本部「ザザッ・・・こちらHQ、どうしましたか?」 俺「現在位置から約50000m先に正体不明の飛行物体を確認。残り200秒程でコンタクト。おそらくネウロイです。方位076、数は2機ですが片方がなにやら追われてるみたいっス。」 本部「了解。今から増援を送ります。迎撃が可能ならば増援到着まで足止めをお願いします。」 俺「ウィルコ。お2人とも聞こえたっスね?」 エイラ「ああ!」 サーニャ「はい!」 それから程なくしてネウロイが姿を現した・・・が。 俺「なんだ?あれは?」 エイラ「あれは・・・!あのときの人型のネウロイと・・・」 サーニャ「魔法使い?」 姿を現したのはかつてガリア開放の際に現われたのと同じウィッチもどきのネウロイと、 魔法使いの帽子をかぶり手に杖を持ったような姿のネウロイだった。 どうやらウィッチもどきは魔法使い型ネウロイに追われているように見えた。 俺「あれって・・・追われてるっスよね?」 エイラ「あ・・・ああ。そうみたいダナ。」 サーニャ「とりあえず迎撃しましょう!」 そういってサーニャは照準を定めるが何分敵の動きが早い。 サーニャ「捉えられないっ・・・!」 エイラ「ワタシにまかせろ!」 エイラは固有魔法に近未来予知を持っている。 彼女はその能力のおかげで今まで一度も被弾したことが無いのだという。 エイラ「とりあえずあの魔法使いを倒そう!」 エイラはその固有魔法で敵の軌道の位置を予知する。 エイラ「サーニャ!そこダ!!」 サーニャ「当たって!」バシュッバシュッバシュッ サーニャによって発射されたロケット弾は見事に魔法使いに命中する・・・はずだった。 俺「!?」 エイラ「うそ・・・ダロ・・・」 サーニャ「なんで・・・」 ロケット弾は魔法使いの体を通り抜け空中でむなしく爆発した。 サーニャ「確かに当たったはずなのに・・・」 そう言っている間にネウロイたちは基地へ近づいてゆく。 俺「とにかく追いましょう!」 エイラ「そ・・・そうダナ!行こう、サーニャ!」 サーニャ「う・・・うん。」 俺たちは再び基地のほうへ飛んでいった。 そのころ基地では・・・ ---ウィッチーズ基地--- ウウウウウゥゥゥゥ----- ゲルト「おい!起きろハルトマン!」 エーリカ「うぅーん・・・あと7年・・・」 ゲルト「そんな悠長なことを言っている場合ではない!ネウロイだ!!」 エーリカ「ネウロイ!?」ガバッ ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「先ほど俺さんたちからネウロイ出現の報告がありました。」 ペリーヌ「まったく夜にだなんて、性質が悪いですわ!」 ルッキーニ「ねむい・・・」 シャーリー「大丈夫か、ルッキーニ?」 ミーナ「ネウロイは2機同時に出現したそうです。」 ミーナ「1機は前に私たちがガリアで接触した人型のネウロイです。」 芳佳「わたしが一緒に飛んだ、あのネウロイですか!?」 ミーナ「ええ、その通りです。そしてもう一機が、魔術師のような格好をしたネウロイ・・・だそうです。」 ゲルト「なんだそれは!?人型なのか?」 ミーナ「詳しくは分かりません。とにかく攻撃を回避されてこちらに向かっているそうです。みなさん、出撃の準備をしてください!」 全員「了解!」 ミーナ「宮藤さんは医務室で待機、美緒は司令室でレーダーでのサポートをお願い。」 坂本 芳佳「了解!」 その一方・・・ ---バルト海上空--- 魔法使いはウィッチもどきに対してビームを放っていた。 俺「クソっ!攻撃しながらなのになんて速さだ・・・もっとスピードを上げるか・・・!」ブロロロロロ!! エイラ「まてヨ!俺!」 俺「でも・・・!」 サーニャ「援軍が来るんですよね?」 サーニャ「だったら私たちと基地からの援軍で挟み撃ちにすれば・・・」 俺「・・・そうっスね。一人で行ってもしょうがないのに・・・頭に血が上りすぎてたみたいっス・・・」 エイラ「とりあえず今は3人ではぐれないように飛ぼう、ナ!」 俺「はいっス。」 サーニャ「うん!」 しばらく追っていると前方から援軍が見えた。 ゲルト「あいつか!」 リーネ「ほんとだ・・・あのときのネウロイ・・・」 エーリカ「でもあいつ攻撃されてるよね?」 ペリーヌ「どういうことですの!?」 ミーナ「まずはあの攻撃しているネウロイから叩きます!全機、フォーメーションブラボー!」 全員「了解!」 ミーナ「ザザッ・・・俺さんたち、聞こえますか?」 俺「はいっス!隊長、あの魔法使い型ネウロイですが、実は先ほどリトヴャク中尉が放った弾が全て体を通り抜けてしまったっス。」 ミーナ「それは銃撃が聞かないって事!?」 俺「おそらくそうっス。まだ確信は持てませんが・・・」 シャーリー「いっけールッキーニ!」 ルッキーニ「どっかーーーーん!・・・あり?」 ルッキーニの突撃はネウロイの体を通り抜けてしまった。 ゲルト「ならこいつはどうだ!!」バララララララララ!! エーリカ「よけられないぞ~!」バラララララララララ!! しかしゲルトとエーリカの放った弾丸も通り抜けてしまう。 エーリカ「うそ~!」 ゲルト「馬鹿な!?」 そう言っている間にも2機のネウロイは基地へと近づく。 俺「クソっ!オルフェウス!!」ブロロロロロロ!! 俺はストライカーのエンジンを高速回転させる。 俺「間に合え・・・!」ビュン! シャーリー「うおッ!はえ~!」 サーニャ「俺さん!」 ミーナ「私たちも追うわよ!」ブロロロロロロ 俺「(追いついた・・・!)くらえ!!」ガガガガガガガガガ 俺の撃った弾丸は見事に魔法使いに命中した。 俺「よし!どうだ!」 そして不意に魔法使いが動きを止め俺のほうを向いた。 俺「え?おい・・・なんだよ・・・うおっ!」 そしてその杖先からビームを発射する。 俺「あっぶな!今までシカトこいてたのに、急にどうしたんだあいつ・・・」 そして今度は俺を狙い始める。 俺「クッ!やる気か・・・!」 そのころ基地では・・・ ---基地--- ミーナ「美緒!聞こえる?」 坂本「ああ、聞こえるぞ。」 ミーナ「今そちらにウィッチもどきが向かったわ。おそらく攻撃してくるかもしれない。今すぐ宮藤さんを連れて退避して!」 坂本「了解した。必ず生きて帰ってきてくれ・・・」 ミーナ「ええ、もちろんよ!」 坂本「さて、このことを宮藤に伝えなければ・・・」 ドカーン! 坂本「なんだ!?」 ---医務室--- 芳佳「な、何の音!?」 窓からあわてて外を見るとそこには・・・ 芳佳「あれは・・・あのときのネウロイ!」 ウィッチもどきが墜落していた。 宮藤は明かりをもって下へと駆け下りた。 ---基地中庭--- 芳佳「あ!」 そこには確かにあの時と同じ姿をしたネウロイがいた。 芳佳「大丈夫!?ひどい傷・・・」 ウィッチもどきの体はボロボロだった。 芳佳「あなた、あのときのネウロイだよね!?」 一瞬ネウロイが芳佳の言葉にうなずいたように見えた。 そしてネウロイが芳佳に助けを求めるように手を伸ばす。 芳佳「大丈夫!わたしが助けてあげるから!」 芳佳「でも・・・どうすれば・・・」 そういうとネウロイは胸の辺りから自分のコアをさらした。 芳佳「え・・・?」 ネウロイは芳佳にそのコアに触れるよう催促しているようだった。 芳佳「これに・・・さわればいいの・・・?」 ゆっくりとコアへと手を伸ばす宮藤。 ドクン・・・ドクン・・・ 心臓が高鳴る。未知の物への好奇心と恐怖心。そんなものがごっちゃになり宮藤の胸を激しく打つ。そして・・・ 坂本「宮藤!!うっ・・・!」ピカッ!! 宮藤がコアに触れると同時に周囲に赤い閃光が走った。 光が次第に消えていくと、そこにあのネウロイの姿はもう無かった。 芳佳「この感覚・・・もしかして・・・!」 そのとき、宮藤の体が薄赤く発光しはじめた。 坂本「宮・・・藤・・・?」 そして・・・ ピコッピコッと宮藤の頭の上に動物の耳のようなものが出る。 さらに腰の辺りから尻尾のようなものも出てきた。 そして宮藤の左目はネウロイのコアのように赤色に染まっていた。 坂本「宮藤・・・お前・・・」 宮藤は・・・ 魔力を取り戻したのだ。 芳佳「・・・坂本さん・・・わたし、皆を助けに行きます!!」 坂本「宮藤・・・」 芳佳「お願いします!坂本さん、行かせてください!」 坂本「はぁ・・・止めても無駄なのだろう?」 芳佳「はい!」 坂本「わかった、だが、くれぐれも無茶はするなよ。」 芳佳「はい!!」 ---格納庫--- 芳佳「また一緒に飛べるね・・・震電・・・」 坂本「位置は先ほど伝えたとおりだ。もう一度言うが、くれぐれも無茶はするなよ。」 芳佳「了解!」 ストライカーを履くと同時に宮藤の使い魔の耳と尾が現われ、そしてストライカーにはネウロイの装甲のように黒い多角形の模様が現われる。 そして左の目は赤く染まっていた。 坂本「はっはっは!相変わらずいい返事だ!よし、行って来い宮藤!!」 芳佳「宮藤芳佳、出ます!!」 そういうと同時に宮藤は勢いよく夜の空へと飛び立っていった。 坂本「頼むぞ・・・宮藤・・・」 ---バルト海上空--- サーニャ「先ほどのウィッチ型のネウロイの反応が消失!」 ミーナ「なんですって!?一体誰が・・・」 サーニャ「それと俺さんがもう一体のネウロイと交戦中みたいです!」 ミーナ「考えるのは後ね・・・全機俺さんの下へ急ぎます!」 全員「了解!!」 一方・・・ 俺「クッ・・・動きが早い・・・」 魔法使いのネウロイは俊敏な軌道で俺を惑わせていた。 俺「仕方ない・・・オルフェウス!!」 意思に答えストライカーの速度が更に上がる。 俺「捕らえた!行くぞ・・・っ!!」 腰の刀に手を当てる・・・そして・・・ 俺「・・・斬ッ!」 シュバババババババ!! 声を発すると共に抜刀し、神速の斬撃がネウロイに浴びせられる。 ついにコアが露出した。 俺「とどめ!」ガガガガガ!! さらに銃で追撃する。しかし・・・ 俺「マジか・・・」 肝心のコアに攻撃が当たらない。皆と同じようにすり抜けていってしまう。 瞬く間に装甲が再生していく。 俺「クソっ・・・どうすれば・・・」 その時遠くから声が聞こえた。 芳佳「俺さーん!」 俺「・・・宮藤さん!?」 芳佳「あれがネウロイ・・・!やああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」ズガガガガガガガガガガ!! 宮藤が放った弾丸がネウロイの装甲を削りとる。 ネウロイは一時上空へと上がり離脱した。 芳佳「大丈夫ですか、俺さん!?」 俺「はいっス、俺は大丈夫っスけど宮藤さん・・・そのストライカー・・・その眼も・・・」 芳佳「説明は後です!今はあのネウロイを倒しましょう!」 俺「は、はい!でも・・・どうしたものか・・・」 そう言っているとネウロイが上空からビームを放つ。 俺「しまっ・・・」 芳佳「くっ・・・!」 宮藤の手の先から赤色のシールドが展開される。 俺「赤い・・・シールド!?」 芳佳「はああああああああ!!」シュン! さらにそのシールドの中心からネウロイが放つあのビームが発射された。 しかし間一髪でかわされてしまい、装甲をかすめる程度だった。 俺「す・・・すごい・・・」 芳佳「俺さん!私も戦います!皆を守るために!!」 宮藤の目は真剣だった。 俺「わかったっス。なら宮藤さんには、これから俺が言うとおり動いてほしいっス。」 芳佳「はい!」 作戦は、俺が雲耀もどきをお見舞いし、それによって露出したコアを宮藤がビームで叩く・・・と口で言うなら簡単な作戦だ。 俺「ただ、俺がさっきコアへ攻撃したときは弾丸が通り抜けてしまったっス。だからもしかしたら宮藤さんの攻撃も外れてしまうかもっス・・・」 そう、これは賭けだ。 俺「でももうこの方法しかないっス。できますか、宮藤さん?」 芳佳「もちろんです!」 俺「じゃあ、行きますよ!!」 俺が勢いよくネウロイへと向かう 俺「はああああぁぁぁぁ!!」 次第に切先に集まる魔力。 俺「今度こそ・・・!」 一杯まで魔力を集めた刀を振りかぶり、ネウロイへと叩きつける。 俺「雲耀!!もどき!!」ズガアアアァァァ 派手に白い破片が巻き上がる。 芳佳「す、すごい・・・」 気づけばコアの一部が露出していた。 俺「今です!宮藤さん!!」 両手を前に出す宮藤、そして・・・ 宮藤「当たれええええええ!!」シュンシュンシュン!! ズゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・パリーン!・・・ 放たれたビームはネウロイのコアを撃ち砕いた。 俺「や・・・」 芳佳「・・・やったー!」 サーニャ「あ、ネウロイの反応・・・消えました・・・」 エイラ「俺がやったのカ?」 サーニャ「ううん、もう一人いるみたい・・・」 ミーナ「もう一人・・・?一体誰なの?」 サーニャ「これは・・・」 サーニャが言う前に、俺ともう一人の姿が見えた。 エーリカ「え・・・あれって・・・」 リーネ「芳佳ちゃん!?」 芳佳「あ!みなさーん!!」 芳佳は皆に向かって大きく手を振った。 ミーナ「宮藤さん・・・あなた・・・どうして飛べるの・・・?」 ゲルト「それにそのストライカーは一体・・・」 ペリーヌ「目の色もなんだか・・・」 芳佳「はい、そのことなんですけど・・・」 芳佳はこれまでにあったことを一通り皆に話した。 ミーナ「そんなことが・・・」 リーネ「じゃあ、芳佳ちゃんまた一緒に飛べるんだね!」 芳佳「うん!」 ペリーヌ「でも、そのウィッチ型のネウロイはどうなってしまいましたの?」 芳佳「私の中で、まだ生きてます。でも今はなんだか眠っているみたいです・・・」 ミーナ「まだまだ聞きたいことがあるけど、ここは一度基地へ戻ります。いいですね、皆さん。」 全員「了解!」 ---ブリーフィングルーム--- 先ほどの戦いのデブリーフィングが行われることになった。 ミーナ「皆さん、今日は良く戦ってくれました。」 ミーナ「でも、まさか宮藤さんが魔力を取り戻すとは驚きました。」 シャーリー「ホントだよ!しかもネウロイの力が使えるんだろ?」 ルッキーニ「よしかかっちょいいー!!」 芳佳「はい、ただあの時は必死だったからどんな力が使えるかはまだ分からないんです・・・」 俺「俺が見た限りではネウロイの粒子砲が使えるみたいっス。後ウィッチとしての能力のシールドもちゃんと。」 ミーナ「その力は未知数ね・・・これからは宮藤さんも戦力として数えて大丈夫かしら?」 芳佳「はい!私頑張ります!!」 ミーナ「わかりました。それでは宮藤さんには再び、この基地のウィッチといて頑張ってもらいます!」 芳佳「みなさん、改めてよろしくお願いします!!」 仲間達も改めて宮藤によろしくと声をかける。 デブリーフィング後・・・ サーニャ「俺さん、大丈夫でしたか?」 俺「サーニャさん!はいっス、俺は大丈夫でしたよ。お2人に怪我がないみたいでよかったっス。」 エイラ「お前一人で行っちまったからサーニャがずっと心配してくれてたんだゾ!」 サーニャ「エイラも心配してたんですよ。」 エイラ「そ・・・そんなことは・・・」 俺「お2人とも毎度毎度心配かけて申し訳ないっス。それと、心配してくれてありがとうっス。」 サーニャ「いいえ。それじゃあ私たちもう部屋に戻りますね。」 エイラ「じゃあナ。」 俺「はいっス。おやすみなさい。」 ---基地内ベランダ--- 坂本「しかしミーナ、今の宮藤は半ネウロイのような状態だぞ・・・このことが上層部に知れれば・・・」 ミーナ「そうね・・・でもいまの宮藤さんのことは上には黙っておきましょう。」 坂本「大丈夫か?バレればまた厄介なことになるぞ?」 ミーナ「そんなのもう慣れっこよ。一応上には事故のショックによる魔力の再復活として報告するわ。」 坂本「慣れっこか・・・まったく困った部隊だ!はっはっは!!」 ミーナ「そうね・・・フフフ。」 ---俺の部屋--- 俺(あいつの言ってた試練て多分さっきのだよな・・・) 俺(しかし俺と宮藤さんの攻撃しか当たらないなんて・・・) 俺(しかもコアにいたっては俺の攻撃は全く効かなかった・・・) 俺(・・・まぁ試練は終わったわけだし、終わったことを考えてもしょうがないか・・・・・) 俺「ん?」 ふと机に目を向けるとその上にカードのようなものがおいてあった。 俺「なんだ・・・これ・・・」 カードには魔術師の絵が描かかれており、下の欄に【MAGICIAN】と書かれていた。 俺「これって、エイラさんに見せてもらった・・・ってあれ?」 そんなことを考えてる間にカードは砂のように消え去ってしまった。 すると俺の体がふと暖かいものに包まれる感じがした。 俺(なんだか・・・変な感じだ・・・体の中に熱い炎があるような・・・) ふと頭の中に声が響く・・・ ――我が名は――スルト―――― 俺(!?スルト・・・?) ――汝が剣(つるぎ)を抜きしとき―――我は汝に力を与えん―― ―――滾(たぎ)りし炎の力を――――― そこで声は消えてしまった。 俺「・・・・・・・」 俺は刀を取り外へと出た。 ---基地の外--- 深夜のため外は静まり返っていた。ほかのウィッチたちももう寝てしまったようだ。 聞こえるのはただ、波の音だけ。 俺「・・・・・・」スーッ・・・ 俺は静かに刀を抜く。すると・・・ ゴオオオオオオオオオ・・・・ 刀に炎が纏われる。蒼く、静かな炎だった。 俺「これが・・・スルトの力・・・」 海に向かい一度刀を振ってみる。 ブォン! 思い切り振っても刀に纏われた蒼炎が消えることは無かった。 俺「よくわかんないっスけど、お前の力・・・貸してもらうっス。」 こうして俺の一度目の試練は幕を閉じた。 続き→ペルソナ5 -ページ先頭へ
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ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ 【ぺるそなふぁいぶ すくらんぶる ざ ふぁんとむ すとらいかーず】 ジャンル ドラマティックRPG 対応機種 Nintendo Switchプレイステーション4Windows(Steam) 発売元 アトラス 開発元 アトラスコーエーテクモゲームス(オメガフォース) 発売日 【Switch/PS4】2020年2月22日【Win】2021年2月23日 定価 【Switch/PS4】9,680円【Win】7,980円 レーティング CERO B(12才以上対象) 判定 良作 ポイント 『ペルソナ』初のアクションRPGアトラス監修の上質な『P5』後日談無双っぽいけど無双ではない 女神転生シリーズ 概要 ストーリー 特徴 ゲーム バトル 評価点 シナリオ バトル その他 賛否両論点 問題点 総評 余談 怪盗 乱 舞! 怪盗団、全国世直しの旅へ 概要 大ヒットした『ペルソナ5』の派生作品。開発は無双シリーズで有名なオメガフォースが担当している。 前作まではスケジュールなどに対する行動パターンを構築しながら攻略していくRPGだったが、本作はオメガフォースが得意とするアクションゲームの様式を採用しており、それに重点が置かれている分前作までのスケジューリング要素は簡略化されている。 発表当初は各所で完全に「ペルソナ無双」として受け止められていたものの、公式にも無双シリーズとは位置づけられておらず、開発者サイドも度々配信番組内で言及したように本作は無双ではない。 大まかな構成は『P5』のRPGとステルスアクションを引き継いでおり、戦闘部分を無双シリーズと同じ基盤を使ったアクションゲーム方式に変更した作品である。 ストーリー的には『P5』 無印版からの 直接的な続編に位置付けられ、同作の半年後の夏を舞台として、日本各地の都市「渋谷」「仙台」「札幌」「沖縄」「京都」「大阪」を巡るものとなっている。 前作の登場人物に加え、主人公ら「怪盗団」の新メンバーとして「ソフィア(コードネーム ソフィー)」と「長谷川善吉(コードネーム ウルフ)」が加入する。 ストーリー 自らの運命に仕掛けられた陥穽を跳ね除け、世間を騒がせた精神暴走事件に終止符を打った主人公(ジョーカー)。彼が東京を去ってから約半年後の夏休み、「心の怪盗団」のメンバーは久々に、純喫茶「ルブラン」に集う。夏休みを利用して旅行計画を立てていた彼らだが、その最中、パレスに似た異世界「ジェイル」に迷い込んでしまう。そこでは、ジェイルの支配者たる「王(キング)」の命令で、シャドウの群れが人間の願いを奪っていた。時を同じくして、日本各地では謎の怪事件「改心事件」が発生していた。これに対して警察は、心の怪盗団による改心騒動との類似性から、怪盗団に対する調査を極秘裏に開始。その中で公安警官の長谷川善吉はルブランに集った若者たちに、身の安全を保証する代わりに全国各地の改心事件を探るよう取引を持ちかけてきたのであった。奪還したはずの未来に再び迫る危機に、ジョーカーたちは抗うことができるだろうか?そして新たな異世界・ジェイルで出会った、新たな仲間・ソフィア…彼女の失った記憶はいかに?謎と異変が日本各地で渦巻く中、心の怪盗団が全国世直しの旅に出る! 特徴 ゲーム カレンダーシステム 本作では時間の消費という概念が廃止されており、ストーリー攻略に際してタイムリミットが無くなっている。 時間経過はストーリーの進行に応じて発生する。 リクエストについては一部発生した地域にいる間限定でしか達成できないものがある。 前作では一日1回、パレスまたはメメントスのどちらかにしか入れないという制限があったが、本作ではいくらでもジェイルに潜れる。 加えて、クリアすると二度と入れなくなっていたパレスと異なり、どれだけゲームが進んでも攻略済みジェイルにはすべて入り直せるため、とりあえずクリアしておいて後から探索するといったことも可能。 何度でも再突入によって(SHOWTIMEゲージリセット・排除した敵シャドウの復活と引き換えに)HP・SPが全回復するため、中ボス撃破やチェックポイント到達時など、アイテムの節約にも使える。アクション苦手な人には有り難い仕様。 BAND 怪盗団の絆の力を示す要素で、前作までのコープ(コミュ)に相当する。シナリオの進行やバトルの勝利などによってBAND経験値が一定値累積されると、ゲームに有利な効果をもたらすBANDスキルを獲得できるポイントが増加する。 特に強敵・高難易度モードからは一気に大量のポイントが手に入るため挑みがいがある。 BANDスキルもゲームの進行やリクエストの達成によって解禁・レベルキャップの上限が解放される。 かなり強力な効果を発揮するものもあり、たとえば回復量を倍増させるBANDスキルは、伸ばしきればリカーム相当の回復アイテムがほぼ全快で復活できるほどにまで強化される。 ショップ 本作ではソフィアの通販と地方ごとの固有店舗が登場する。いずれもアイテムごとに決まった1~4個の個数買うと在庫切れになり、戦闘を5回こなさないと再入荷されない。 ソフィアショップは通販と言っても、こちらも購入すると即座に品物が手に入る(*1)ため、実質的には汎用ショップの位置づけである。 BANDスキルによって、タイムセールが発生するようになったり、地方固有のアイテムをランダムで購入できるようになったりする。 換金アイテムである一般ジャンクパーツを含むアイテム売却も通販のメニューから行う(*2)。 入手し損ねたレシピもショップで回収可能(だが値段はかなり高くなる)。ストーリー終盤ではSP回復アイテムやSHOWTIMEゲージを増加させるアイテムなども常時追加されるようになる。 リクエスト 主人公に送られる依頼。依頼を達成するとアイテムや武器などを入手できる。大半はジェイルで特定の敵を討伐するものだが、他にも「警戒されずに特定ポイントまで進め」「特定のジャンクパーツを集めて換金」「クリアしたストーリーボスとの再戦」などもある。 警戒されずに、つまり敵に見つからずに進めというのは一見難易度が高そう(*3)だが、ジョーカーの固有アクション「射撃」で相手の視界外からエンカウントできるので問題はない。難所と呼べるのは一部ジェイルに存在するスポットライトを避けて進む横スクロールエリアである。 中には仲間からの相談によって発生する、その地域ならではの依頼もあり、これについては次の地域に進むと進行不可になる。 一部のリクエストは再挑戦可能。たいてい1回目より報酬の価値は落ちるが、ジャンクパーツ納品系の再挑戦は大金を入手できるようになるため、金欠になりやすいこのゲームでは宝魔と並んで貴重な金策となる。 依頼用のジャンクパーツはショップでは売却できず、このリクエストで換金する形になる。 料理 本作の主人公は規定の食材アイテムを使って全員のHPやSPを回復する料理を作成できる。レシピを各地で入手すると、作れる料理が増える。 周回ごとに、各レシピの初回作成時にはBAND経験値が手に入る。 作った料理はアイテムとして入手できる。使用するとHP、SPを回復できるが、中にはそれだけでなく味方全体にバフをかけるもの、状態異常を回復するものなどは効果は様々。 チェックポイント ジェイル内の特定ポイントに配置されている。 外見こそ小さな円柱にすぎないものの、『P5』本編におけるセーフルームと同様の位置づけであり、「データのセーブ」「エントランスや他のチェックポイントへのワープによるショートカット」といったことは同様にできる。加えて、『P5』本編ではジェイル入口でしかできなかった「ベルベットルームへのアクセス」「現実への帰還」もその場で可能。 なお、イベントによってはショートカットや帰還が一時的に使用不能になることがある。 バトル エンカウント 徘徊している敵シャドウに攻撃を仕掛ける・攻撃されることで、一定数のシャドウが出現するシンボルエンカウント制は前作と同じ。 敵に追いつかれて攻撃を受けると、警戒度が上昇し全員ダウンさせられた状態で戦闘スタート。さらに警戒度が100%になった場合、戦闘終了後に強制的にジェイルから離脱することになる(*4)。 前作とは違い、難易度がRISKYでない限りは、敵に気づかれただけでは警戒度は上がらないようになっている。 逆にこちらから先に攻撃することで問題なく戦闘に入り、背後やカバーアクション中からの奇襲に成功すれば、先制クリティカル攻撃をしてダウンゲージを減らした状態で戦いを始められ、その上で勝利すれば警戒度は減少する。 戦闘中は場所によって一定の範囲内にフィールドが区切られる。青い障壁に触れ移動し続けることで戦闘を中断し、警戒度上昇と引き換えに逃げることができる。逃げられない場合は障壁が赤い。 本作ではシャドウごとに認識範囲や挙動に差があり、シャドウとカバーポイントの組み合わせによっては敵に気づかれる場合もある。 戦闘 後述するアクションやスキルを使い、敵の全滅またはリーダー(大型の個体)撃破によって勝利となる。ランダムでアイテムの他、主人公のキャラレベル以下のペルソナもドロップする。 『P5』本編との違いは、アイテム使用やスキルを任意のタイミングで使用可・敵にガードゲージがあり、弱点一発ではダウンしない・不意の被弾を受けやすいことが挙げられる。 アイテムはたとえダウン中であろうといつでも何回でも使用できるし、ダウン状態も状態異常として回復できる。上述通り、HP回復アイテムを大幅強化するBANDスキルもあるため、アイテムが尽きるか即死させられない限りは壊滅しかけても一気に立て直す余地がある。 敵は一発クリティカルや弱点を突いただけではダウンさせることはできず、それによってガードゲージを削り切る必要がある(ゲージ減少量はダメージ比例)。代わりに、一体でもダウンさせることで周囲を巻き込める総攻撃を行える。大型の敵はガードゲージが複数あり、1つ破壊するごとに怯ませて攻撃を中断し、さらに1MORE追撃ができる。全部削らないと総攻撃はできないが、ボスへの総攻撃は演出とともに威力もアップする。なお、本作は打撃が弱点になっている敵がいない代わり、弱点を一切持たない敵・状態異常が全く効かない敵も極めて少ない。そのため、アイテム回復を含めた膨大なSPでひたすら弱点を突き続けたり、行動を封じてTECHNICALを狙ったりでどんな敵もダウンゲージを削れる余地がある。 無双系アクションのお約束として全方位からの攻撃が行われうるため、何も考えずに戦うと不意打ちの危険が常に付きまとう。が、敵スキルの発動には漏れなく前振りがあるため、極力前方に敵が集まるように立ち回り、視界に収めてさえいれば攻撃を察知して回避したり、先にダウンさせたりと対策を取れる。従来では回避困難な全体攻撃だったメギドラオンでさえも(*5)。 また、メガテンシリーズでは珍しく本作はジョーカーは強制出撃だが倒れても即ゲームオーバーにはならない。仲間操作中ではありがたい仕様な他、ジョーカー単騎より難易度の高い仲間単騎の縛りプレイも可能。 戦闘アクション / マスターアーツ 本作では通常攻撃(アタック)コマンドとして、「4~6発の通常攻撃コンボ」および「通常攻撃の段数によって異なるコンボフィニッシュの特殊攻撃」という無双おなじみのアクションフローを採用している。 特殊攻撃ボタンは何回目の通常攻撃から派生したかによって個別の攻撃を繰り出すが、その一部はペルソナの所有スキルを無消費で発動できる「ペルソナ攻撃」になっている。威力は低めだが敵のダウンを取るのに重要。 ジョーカーの場合、装備ペルソナによってアクションスキルが異なる。最上級のペルソナなら「マララギダイン」「八艘飛び」「明けの明星」などの固有スキルが割り当てられていることも。 仲間全ての固定ペルソナなど、レベルアップによって無消費スキルが上位のものに差し替わるペルソナもいる。 この無消費スキルは、たとえ各ペルソナ・キャラのスキル枠から同じスキルを取り外していても影響はない。 本作のスキルは、レベルアップで習得したものは特に制限なく、ペルソナ情報画面から自由に付け替え・入れ替えができる(*6)。 戦闘毎に一定弾数分使える「銃撃」も存在する。キャラによって使う銃器の特徴を反映し、その性能は多種多様である。 プレイヤーが実際に操作してキャラを使い込んでいくにつれ、キャラごとに4つ用意されている「マスターアーツ」が解禁され、キャラの攻撃アクションにおける個性がさらに強化されていく。 特殊な敵として、本編でも登場した宝魔に加え、中ボス・強めの雑魚などで登場する大型シャドウ、1周目の初回遭遇時ではまず歯が立たないほど強力な剛魔などがいる。 今回の宝魔は敵シャドウを倒していると一定確率で出現し、戦闘開始から30秒で逃走する(*7)。出現率はBANDスキルと警戒度が影響するが、警戒度に関してはそこまで気にせずとも良くなった。 大量の経験値やペルソナ化はなくなっているが、かなりの大金を得られる上にレアなスキルカードのドロップチャンスが有る。ジェイル毎に決まった弱点を持ち、出現してしまえば接触自体は楽。 スキル ペルソナを使用して特殊な攻撃、または味方への支援能力などを使用できる。 スキル選択中は時間経過がほぼ停止状態になり、スキルとその発動する向きまたは対象の味方を落ち着いて選択できる。 各スキルは、敵に対して発動するものはRPGでは単体対象であっても密集地帯に打ち込めば軽く10体は巻き込める程度の範囲を持つ。 新スキルとして、状態異常を付与するとSPが回復する自動スキル「ソウルスティール」が追加。主人公の特定のペルソナ以外ではパンサーのカルメンが習得できる。 すでに状態異常が発生させている相手に同じ状態を掛け直してもOKで、複数の相手に同時に成立するとSP回復も重複する。 TECHNICALでダウンゲージを削れることと合わせ、状態異常付与スキルの重要度はかなり高め。 一方で、耐性系スキルは入手機会が激減。特に無効系のスキルカードはランダムドロップの可能性があるRISKYでもめったに手に入らない。 これはアクションならではの回避との兼ね合いと見られる。『P5』本編では半強制的にダメージを強いていた万能属性スキルすらも回避できるようになっているうえ、バトンタッチやペルソナチェンジによる耐性変化もクールタイムなしで瞬時に行えるためである。主人公は最終的に無効相性を持つペルソナを揃えておけば、魔法属性に対しては実質的に無敵の状態まで持っていける。 SHOW TIME メンバーごとに存在するショウタイムゲージが、敵にダメージを与えることで少しずつ上昇し、最大になると全域に万能属性+強制怯み効果の強力な攻撃を1回だけ繰り出せるようになる。 発動後は、ボスを含めてすべての敵がしばらく行動不能になるので、安全を確保しさらなる追撃が可能。 上昇量は攻撃ヒット回数に依存する傾向があり、パンサーのマシンガン・フォックスの連打攻撃など、ヒット数が多い攻撃は比較的ゲージを稼ぎやすいとされる。 バトンタッチ / スクランブル 戦闘中に操作キャラを切り替えた場合、一定時間SHOWTIMEゲージが上昇しやすくなる状態になる。この効果はBANDスキルで強化される。 特定の条件を満たすと、仲間がスキルや1MORE追撃、マップ上のギミック(ファントムムーブ)の使用を提案し、その間に切り替えると切り替え演出を省きつつ一時無敵状態でその技を使用する「スクランブル」になる。 ペルソナチェンジ ジョーカーを操作中のみ、戦闘中でも所有ペルソナの切り替えが瞬時に可能(*8)。 本作では戦闘においてジョーカーのキャラレベル以下の敵シャドウを倒すと、仮面のドロップアイテムという形でペルソナとして入手できることがある。 ペルソナ合体 / 鉄の乙女 複数体のペルソナを消費して、新たなペルソナを生成する。ペルソナ関連の機能はかなり簡略化されており、合体先を選ぶ「検索合体」限定だったりと多くの機能が削除されているが、時間制限の概念がないため育成面では非常に気軽に戦力更新を狙えるようになった。 合体時には「全書」のペルソナも参照してくれるが、所持金に加え追加召喚分の空き枠も必要となる。 これまでの合体システムと違い、合体時に参照されるのは元々の種族レベルではなく現在のペルソナレベル。 合体に必要な素材が元々のレベルよりも数十も上げたペルソナだというケースも多く、同じ種族の組み合わせでもレベルが高いと違う種族への合体ができる場合がある。合体先の種族に複数の組み合わせが使用できる場合、その中から任意に選択できる。 COOP・アルカナバーストに代わる新システムとして、「力の蓄積」というものがある。ペルソナを繰り返し合体することでその個体に補正値が蓄積していき、次第に同じレベルでも初期パラメーターが高いペルソナを作れるようになる。 補正値は「合体してできたペルソナの個体」に「合体に使ってきたペルソナの累計ステータス値」が集まっていく形なので、ペルソナ全書から呼び出したものは一旦リセットされる。 しかし、蓄積効率には合体に使われるペルソナの数やステータス値が加味されており、強力なステータスのペルソナを複数使った合体はその分だけパラメーターボーナスが上がりやすい。 ゲームが進むと低レベルのペルソナへ合体するパターンも解禁されるため、宝魔で資金稼ぎをしながら全書に記録されるすべてのペルソナを全パラカンストさせることもさほどシナリオ進行に縛られることなく可能。 ペルソナ強化 本作では、ペルソナが何らかの形で消滅した場合、その種族とパラメータに応じたペルソナポイント(仮面の力)が獲得できる。 このポイントを消費することで、経験値へと変換してペルソナレベルを上げたり、任意の能力を強化できる。 パラメータ値強化はステータスの値に比例して消費量も増加し、最終的には全カンストのルシファーと引き換えに得るPPでもステータスを1桁しか増加させられなくなる程になる。 本作のペルソナシステムはPPによるペルソナ強化を活用する前提で調整されている節があるため、これを縛ると全体的に難易度が跳ね上がる。 ペルソナ全書 入手済みのペルソナを所持金を払って再入手できる。プレイヤーの任意で、再入手する個体のレベル・スキル・パラメータを更新できる。 パラメータ総量に比例した呼び出し料とPP換算量は種族ごとに倍率が異なるが、従来に比べると、パラメータの上昇に対して金額の増加量がマイルド(*9)。 ハッキングバトル ストーリー進行中、特定箇所のバトルでは障壁へのハッキングを行うナビをシャドウから守り切る必要がある。ナビ(双葉)が倒れた時点でゲームオーバーとなるが、通常難易度ではそれなりに耐久力はある。 終了までの時間は戦局により変動し、敵をうまく殲滅したりバフをかけてあげると加速、ナビが攻撃されると遅延しやすくなる。 またこのバトルでは(当然だが)ナビのサポート効果は受けられないので注意。 この関係で、双葉にも防具・アクセサリーを装着させたり、バフによって耐久性能の向上を図れる。専用装備もあり。 評価点 シナリオ 良質なペルソナ5の後日談 無印版『P5』の後日談として良好なシナリオとなっている。 怪盗団のメンバーやりとり、再び行う世直しの旅、P5本編で起こした影響などが日本各地でスムーズに描写されており、『P5』をもっと味わいたいというファンの要望に答えた形になっている。 本編終了後の怪盗団はファンによる動画投稿や非公認グッズが出るようになったという設定でもある。 事件から半年が過ぎ落ち着いたメンバーとキングのやり取りは、自分達のトラウマを乗り越えた彼等だから描くことができるシナリオとなっている。 新メンバーのソフィーとウルフ ジェイルに出現する謎の少女・ソフィアがソフィーとして、公安からの協力者・長谷川善吉がウルフとして新しいメンバーとなるが、どちらも好評的に受け入れられている。 ソフィーは世間知らずで、どこかボケているセリフでシナリオの良い塩梅となっている。一方で彼女はシナリオの根幹とともにAIという「先端技術」の要素がついてまわるという、メガテンの初期にあった特徴が見られるのも興味深い。 善吉は物語全般に渡り、良くも悪くも大人としての立ち位置から、舞台を広げつつ活躍する本作の裏の主人公と言えるキャラ。 前半では公安職ということもあり最初はメンバーに不信感を抱かれていた中(*10)、怪盗団の手の及ばぬ陰日向から事件解決を手助けする協力者として信頼を得ていき、後半はある出来事をきっかけとし、怪盗団の異世界での戦いに本格参戦を果たすこととなる。 ちなみに、『ペルソナ』シリーズとしては『ペルソナ2 罰』以来の仲間の成人ペルソナ使いとなる。 魅力的な敵達 柊アリス、夏芽安吾、氷堂鞠子などのキングと呼ばれる新たな敵はどれも魅力的な存在として印象付けられる。そのキャラ設定を反映させたジェイルや、正体を表したボスシャドウそれぞれのデザインも凝っている。 ジェイルに配置されたキングは、怪盗団のメンバーのいずれか一人と対応した扱いで、その印象的な背景と共に物語を盛り上げてくれる。 公式からの明言はないが、各キングは「近代の童謡」と「世間を騒がせた著名人、現代の創作」を組み合わせたようなキャラ付けをされており、元ネタがなにかを考えるのも一興。 日本中を巡る怪盗団 夏休みの間、怪盗団は日本全国の怪事件を解決すべく、全国各地を回ることとなる。その過程で各地の観光イベントや名所を巡る珍道中も本作の魅力。 海水浴や恒例の風呂場など、前作ではあまり味わえなかった夏らしいイベントがここぞとばかりに充実している。 「世紀末覇者先輩」「美少女怪盗」など前作で話題になったワードもちょくちょく拾ってくれる。 今作も予告イベントは健在。物語の節目では特にスケールが上がり、プレイヤーをワクワクさせてくれる。 前作の補完 単なる続編ではなく、前作ではやや消化不良に終わった一部キャラクターへのフォローも行われており、本編の補完としても秀逸。 特に奥村春は前作での加入時期が非常に遅く、他のキャラクターに比べ出番が少ないという不満点があったが、本作は中盤に訪れる都市で春を中心としたエピソードが展開され、彼女の人となりや過去が大きく掘り下げられている。加えて日常イベントに最初から参加しているため、彼女の意外な側面など描写が多くなっている。 また杏と祐介は今作でも序盤で重点的に活躍するものの、前作と違いシナリオ中盤以降でも出番がそれなりにあり、これをプレイすることで怪盗団メンバーへの理解と愛着がより深まるだろう。 バトル ペルソナと無双を融合したバトル 無双ベースの基本アクションを用いた「ボスに対するコンボの駆け引き」「雑魚敵がわらわらと出現し、それを巧妙に立ち回ってなぎ倒す爽快感」が、「相手の弱点となる技・弱点を作り出せる技を駆使して有利をもぎ取る」という『P5』のプレスターンバトルに落とし込まれて、上手く融合されている。2つの中間択のような両方の強みを活かした新しさもありつつ馴染みやすいバトルシステムと評されている。 「弱点属性が重視されるアクションバトル」という点から『ライドウ』シリーズを想起したプレイヤーもいたようだ。 武器やペルソナの魔法を使って敵を崩し、総攻撃やSHOWTIMEで止めを刺すという一連の流れがスムーズに再現されている他、SHOWTIME必殺技はどれもスタイリッシュで、見ていて楽しさや爽快感を感じられる作りになっている。 今作のステージはファンタジーベースの世界観、敵キャラはメガテンシリーズからP5に登場した天使、悪魔、怪物など個性豊かなバリエーションを持つ「シャドウ」であり、基本的に相手も共通した人間である本家の無双シリーズと差別化がなされている。 プレイアブルの数が『北斗無双』や『ベルセルク無双』並に絞られていることもあって、その分敵キャラのバリエーションの方面に力を入れており、雑魚・ボスのいずれも戦う度に新鮮味を与え、中々飽きが来ないような作りになっている。 怪盗ならではのスニーキング要素も継承。敵から隠れて襲撃し、弱点スキルで畳み掛け、総攻撃で一気に一網打尽というRPGの戦闘方法をアクションでも再現できる。 今回は「カバーポイントから離脱」「別のカバーポイントへの移動」「敵への奇襲」それぞれでボタン操作が分けられており、前作のように暴発でチャンスエンカウントに失敗することはほぼなくなった。 仲間の個性を活かしたバトル 9人のプレイアブルキャラで、アクションやペルソナ・得意属性も仲間ごとに違うのでこれまた飽きが来ない。選んでいる4人の経験値が大きく入るが、控えの仲間もある程度の経験値がもらえる。そしてジェイルによって属性の傾向がしっかり違い、どのメンバーにも万遍なく出番が用意されているため、レベルの偏りは起こりにくい。 モナのバス変化やクイーンのバイク型ペルソナ・ヨハンナも戦闘アクションに組み込まれており、乗り物でシャドウをなぎ倒すのは中々痛快。 バトルキャラではない双葉も、原作同様に長期戦時に支援をかけてくれる。それだけでなく、ジェイルの中の建物をハッキングする双葉を守りながら戦うディフェンスバトルという形で出番が増えている。 そしてラストバトルでは怪盗団全員が一丸となってボスに挑むという本編になかった見せ場が存在し、展開も併せて非常に燃えさせてくれる。 その他 久々の「強くてニューゲーム」の完全実装 本編クリア後、最後の隠しリクエストを出現させて挑戦できる裏ボスを倒すことで、そのデータをすべて引き継いで最初からプレー可能。 所持アイテム・ペルソナ全書のほか、「ペルソナ3」以来として各キャラのレベル・ステータスやアイテムなどを完璧に引き継ぐ。 2周目以降は最初からソフィアが覚醒状態・ウルフもバトルに参加、ソフィアショップの商品やペルソナ合体候補が追加されるなどの特典がある。 さらに2周目以降の開始時のみ、難易度RISKYが選択可能となる。RISKYと他難易度の変更はゲーム途中でできない。 RISKYではジョーカーを全属性分のペルソナでカンストまで育ててもなお油断できないほど敵が超強化されるうえ、コンティニュー(その場での戦闘リトライ)が不可能となる。それ故、他難易度以上にスキルの効果を生かした行動封じ・兼TECHNICALでのダメージ ダウン稼ぎやソウルスティールでのSP回復が活きるため、ジョーカーのペルソナ陣をスキル面からきちんと組み立てれば問題なく攻略可能。 BAND経験値が大幅に倍増したり、入手困難なステータスアップアイテム(*11)やスキルカードがドロップするなどの見返りもあるので挑戦の意欲を掻き立ててくれる。 なお、周回の最後に戦う相手はシリーズ恒例のあの強敵である。 BGM OPの「You Are Stronger」やP5で好評だった各種BGMのコーエーテクモ側によるアレンジなど、アクションゲームらしい活発な曲が増えている。特にアレンジ曲はテンポこそ変わっていないが疾走感が強まっており、かなり好評。 各ジェイルの固有BGMもそれぞれの雰囲気に合った良曲が多い。更に王の内面が徐々に明かされてきて、ダンジョン攻略が佳境に入ると本作のテーマ曲「Daredevil」が挿入され、BGMに聞き慣れて若干ダレてきた所を締め直してくれる。 予告状を出した攻略最終盤は『P5』でも人気の高い「Life Will Change」が流れるお約束も完備されている。 ちなみに本作のサウンドはペルソナシリーズおなじみの喜多條敦志氏に加え、無双シリーズ古参のMASA氏をはじめとしたコーエーテクモ所属の作曲陣が担当している。両シリーズをよく知るプレイヤーなら熱くなれることだろう。 賛否両論点 『P5』のコープキャラがほぼ未登場 『P5』のコープキャラは佐倉惣治郎と新島冴を除いて全て未登場である(新島冴も主人公一行とは直接対面しない)。『P5』での個別のサブシナリオで交流を図った彼らとの再会や後日談も見たかったというプレイヤーは少なくない。 ベルベットルーム住人のイゴールは一切登場せず、代役としてラヴェンツァのみが登場していることや、ペルソナシリーズ恒例となってきたベルベットルームの住人との隠しバトルがないのも物足りない感があるのは否めない。 登場キャラや主人公の単独行動時間を増やしすぎると、『S』新規オリジナルキャラ達へのフォーカスが弱まる恐れや、常時行動を共にする怪盗団メンバー達との和気藹々とした旅の雰囲気に水を差す恐れも有り、『P5』キャラの登場をほぼ怪盗団メンバー達のみに絞ったことは英断であり、正しい選択であったという声もある。 『P5R』のキャラクターが未登場 『P5R』より前から開発が始まっていたということもあり、芳澤かすみが未登場。もちろん『P5』の続編として開発されているので時期的に仕方がないことではあるが、アクションパートだけでも見てみたいという声も多い。 一応、他作品との連動特典として『P5R』のBGMが存在する事から『P5R』の存在が完全に無視されている訳ではない。 『R』の要素が一切出て来ないというだけで、『R』の続編(3学期有りルート)だとしても決して内容の大筋に矛盾が生じるようなことは無く(*12)、そのため、『P5R』のキャラ等を追加する追加要素を含めた完全版としての発売を期待する声すらあったが結局叶わず終いに(*13)。 しかし、新体操選手である立場上「夏休みで遊んでるヒマはないのでは?」「仮に参加しても忙しいから不可能」と指摘する声もある。また、『P5R』の追加シナリオに不満を持つユーザーから「無印版の続編だから本作のシナリオが成り立っている」「『R』の要素は『S』には必要が無い」と不要は妥当の声も出ていた。 敵が純粋な悪ではなくなった 前作のボスには鴨志田や班目、獅童など純粋に邪悪な存在も少なくなかったのだが、 本作のキングは全員にキングとなった理由が語られており、彼らはいずれも過去の悲惨な体験によって認知が歪んでしまったという背景を持つ「哀しき悪役」で共通している(*14)。 敵の背景が掘り下げられたことと認知が歪む原因に説得力が出たという意見もある一方で、倒すのならロックキーパーの発生源となるものなど純粋な悪でしてほしかった意見も少なからずあり、賛否両論。 明確に純粋悪と言えるキャラは本作にもいないわけではないが、そのキャラは怪異に直接的に関わることがないため、手を下すのは怪盗団ではない。 正義の解釈 前作と同じく、正義についての解釈で敵と対峙する展開が後半にある。そのため怪盗団が正義という点に疑問を抱きやすい。 また「本編(『P5R』含む)でもそのテーマのやりとりがあったため食傷気味」「悲しい悪役を相手にし、倒した後のその後のフォローが前作ほどではなく不満」等の意見も聞かれる。 特に柊アリスの件では、公共の電波をジャックしての公開処刑の形になった割に、そのことに関するフォローが乏しい。一応彼女個人に関してはきちんと他のキングたちと同じく希望の見えるフォロー描写もあるが、事態の大きさに対するフォローとしては物足りなく感じやすい。 とはいえ、こういった解釈の相違で対峙するというシナリオは過去作でも見受けられており、『P5R』と同じくそもそも主人公サイドが必ずしも絶対的な正義ではないという事実をプレイヤーへ暗示するためのシナリオ回しともとれる。 加えて、キング各々が貫こうとする正義、そして怪異を利用する理由には前作よりもある程度の説得力が持たせられているため、敵キャラクター自体に好意的な評価が寄せられている。 後者に関しても、ジェイル攻略後の各都市でのNPCの会話にて当初キングに懐疑的だったキャラが、事実を知ってキングをある程度見直すようになっていくなど、細部に一応のフォローは仕込まれている。 軽犯罪がスルーされている 本作の怪盗団は予告状を出すときに選挙妨害や不法侵入などの軽犯罪を起こしている…が、そういう行為は協力者の公安である長谷川が代行する形であり、従来の立場でできる範囲のフォローを行う「取引」の一環となっている。 『P5』以前に『ペルソナ』シリーズの歴代メンバー全てが軽犯罪を犯している(*15)ので今更ではあるが、本作は作風が作風だけに余計気になりやすい、詰めが甘いと言われても仕方ないだろう。 その類いは今更な指摘でゲームのお約束(『龍が如く』シリーズの傷害罪、『ストリートファイター』の決闘罪など)のようなものだと考えてスルーすべきかもしれない(*16)。『ペルソナ』シリーズが専ら現代日本に近い世界観のため、一際それを強く感じやすいという点はあるかもしれないが。 訪れる都市の少なさ 前述のように、本作で訪れるのは渋谷・仙台・札幌・沖縄・京都・大阪 + イベントで訪れる福岡、横浜の計8都市。対して中四国、東海北陸、甲信越は完全スルーと「日本全国が舞台」と謳っていた割に偏りが大きい。 京都もシナリオ展開の都合上、市街探索ができない。 夏休み中という時間制約がある以上仕方のないことではあるが、やはり地元がスルーされた人にとっては複雑な気分になる。 UI・デザイン 相変わらずスタイリッシュで高評価。 今回の各種メニュー画面は、怪盗団の仲間全員をフィーチャーし項目ごとに割り当てたデザインになっている。 一方でデザインこそ非常に優れているものの、演出に力を入れた結果画面遷移の時間が長くなっており、装備変更など頻繁に画面を行き来する場面ではテンポが悪く感じることも。 『P5』本編と比べると遷移演出そのものも長くなっている上、そちらのUIデザインでスタイリッシュさと操作性の両立のポイントであった「画面切り替え演出中も次のメニューのカーソルを裏で操作可能」という点が引き継がれておらず、切り替え演出が終わるのを待ってから操作が可能になる。 インタビューではメニューUI周りで苦労したことが語られており、技術的な限界があったようである。 良くも悪くも 無双シリーズではない 上述の通り本作は「無双と共通のアクション性を持ったストーリーテリング型RPG」なのだが、見た目や事前評価から完全に無双ゲーだと思い込んで購入したプレイヤーが困惑した事例がネット上で散見された。 特にゲームバランスは「無双シリーズ」のそれではなく「アトラスゲー」のそれのため、無双シリーズのつもりで敵にどんどん突っ込んでいくとあっという間にピンチになってしまう。 そのことを理解した立ち回りさえできれば評価点にある通り本編さながらの駆け引きとスタイリッシュな戦いを楽しめる。 問題点 キングと絡まないメンバーが複数いる 杏・祐介・真・春・善吉・ソフィアはジェイル毎にキングとのやり取りが重点的に存在するのだが、『P5』で最序盤からの仲間だったモルガナと竜司、またアシスタントの双葉に関しては特定のキングとの関わりがない。都市の数からして見送られたのではという解釈もある。 ただモルガナと双葉はソフィアとの関わりを主に、竜司も中盤のあるジェイルを中心に活躍している他、この3人は特に物語の全体にわたって細かく見せ場が分布されている。そのため、前作から成長した描写はどのメンバーにも与えられている。 特に竜司は浅慮なキャラクターであり、『P5』ではそういった行動から頻繁に問題を起こすことに不満を持つプレイヤーも見られたが、本作では逆に何も考えていない点を良い方向に働かせた描写が多く、弄られ役コメディリリーフ ムードメーカーとして機能している。 BANDの物足りなさ 今回のコミュ/コープに当たるBANDであるが、本編を進めるだけでスキルはすべて解放される。コミュのように仲間との交流をやりこんだ報酬として解放される限定スキルというのが無いため、『P5』の仲間の交流ほどメリットを感じにくい。 また、全体的に仲間や協力者との交流イベントがほぼ全てストーリー上に集約されており、あってもパーティーメンバーの期間限定リクエストという程度のため、寄り道・個別サブイベントと言えるものが激減している。 本編と比べてのペルソナ数やスキル数の減少 合体の種類も減少。一応、シリーズの常連や印象的なペルソナは一通り抑えているが、P5Rからほぼ半分にまで減ってしまっている。DLCにより追加されるようなこともなかった。 これ自体は3Dアクションゲームという都合もあって致し方無いが、物理攻撃スキルの取り回しに難が生じている。 物理攻撃スキルのHP消費量は「最大値に対する一定割合」であるため、リスクが非常に大きい。にもかかわらず、HPコストを割引する「武道の心得」が登場しないので、物理スキルの扱いが難しくなっている。 「スキルでHPを消費してもバイタルソースが残り、時間経過で回復する(次に物理スキルを使うかダメージを受けると消滅する)」という仕様が今作にはあるが、この自然回復速度は遅い。また「次に物理攻撃スキルを使うと消滅する」という制限のために乱発も出来ない。 一応、最終盤あたりになればHP・戦闘不能回復アイテムなども買い込みやすくなり、HP減少のフォローが効きやすくはなる。また、アイテムの使用によるターン消費なども無いアクションRPGであるため、HPが減っても立て直しは容易である。 …が、その頃になればSP消費を半減させるスキル「魔術の素養」が取得可能になり、魔法攻撃の方も一気に使いやすくなるため、やはり最終的には物理攻撃のほうがやや不遇。 これは『P5』からの問題なのだが、祝福・呪怨属性の魔法ダメージを与えるスキルについて、他の属性の魔法にはある「特大ダメージ」のスキルが存在せず、「大ダメージ」のマハコウガオンとマハエイガオンで打ち止めになる。 敵をダウンさせるにも火力が必要なRISKYで、即死効果を除く祝福と呪怨以外が通用しないボス敵を相手にするとこの問題が浮き彫りになり、こちらのパラメータがフルカンスト ブースタースキルがあっても火力が伸びてくれない。 BAND経験値が稼ぎにくい ゲームをクリアするだけならそこまで問題ではないが、全BANDスキルMAX、すなわちBANDレベルカンストをRISKY難易度を経由せずに目指そうとすると途端に作業感が強くなる(*17)。 PS4版のトロフィー/Steam版の実績どちらも、「全BANDスキルMAX」が取得条件の「永遠の絆」が最も取得率が低く、トロコン最大の壁となっている。 他の実績が2周目序盤まででほぼ全て揃うのに対し、その時点のBANDレベルは低くてもLv60台であり、そこからLv99までは2周目RISKYで終盤に差し掛かった頃合いでようやく届く程度に重たいのである。 難易度RISKYが直接絡むものもあるが、「RISKYで開始した瞬間に獲得」するものだけなのでさほど意味がない。 その他 ミニマップは立体的なフィールドを把握するのに役立ちにくい。そのため立体的な移動が多いジェイルでは迷子になりがち。 アイテムに関する分類がされておらず(*18)探すのに一苦労かかる。更に回復アイテムはご当地グルメも含まれてるため種類が多すぎる。 日常パートでダッシュができない。マップが広い市街では移動が面倒。 ロードが長い。特にSwitch版はPS4版よりも1.5倍近く長い。 またSwitch版は60FPSを維持できている他ハードと異なり30FPS固定になっている。 会話がオート再生できなかった 修正済み(体験版除く) 2周目以降では上述したように「ソフィアが最初から覚醒状態」「ウルフが最初からバトルに参加」となっているが、ソフィアは覚醒前に用意されている解説が2周目以降は一切読めなくなってしまう。 総評 『P5』の正統続編でありながら、ライドウシリーズ以来の再発掘となるアクションバトルを、無双流のコエテクスタイルと組み合わせた意欲作。 システム面で大きな路線変更を行った本作だが、『P5』らしいビジュアルや怪盗らしいアクションは健在でゲーム性・シナリオともにユーザーの評価は高い。 無双のゲームベースを活かしたアクションRPG路線(*19)を昇華し、両ジャンルの相性の良さを実証することにも成功している。 ジャンル変更に際して『P5』原作に存在したハードルを引き下げてきたのも褒めたいが『R』からの正義解釈の疑問点をそのままに、敵を純粋悪ではなくしてしまった点には賛否両論が生まれることとなった。 だが、それも加味しても概ねファンの期待を裏切らない続編であると言えよう。 余談 他作品との連動特典が存在する。PS4版では『ペルソナ5』または『ペルソナ5ロイヤル』のセーブデータ、Switch版では当時P5Rが移植されていなかったため『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のプレイ履歴が『P5』『P5R』BGMの開放条件となっている。 Switch版は後に『スマブラSP』のアップデートで本作からのスピリットおよび連動特典も追加された。 Win版は連動要素がなく、1周目クリアデータがあればBGMが開放される。 『P5』の後日談だが、前作はSwitch/Winでは発売しておらずいきなり本作のみ登場となった。本作単体で始めてもゲームとしては一応問題はないが、本作の設定をより深く理解するためにはPS4で前作をプレイするかアニメ版を見るなどで予備知識を得ていたほうが良いだろう。 マルチプラットフォームで展開しつつも、一方は前作と同じハードでありながら一方はそうでない状況であったため、発売当時、(スマブラなどから入った)Switchユーザーは完全な後日談である本作の設定を理解するのが難しく、やや不親切という状況になっていた。 しかしその後、本作発売から2年8ヶ月後と大幅に遅れたものの、2022年10月21日に『P5R』がSwitchやSteamにも移植されたため、これらの機種でも両作品をプレイすることが可能になった。 長谷川善吉の通常攻撃モーションが『真・三國無双7』の夏侯惇(朴刀)のモーションと非常に似ている、最初のボスの立ち方が『戦国無双4』の甲斐姫の武器を持つ利き手を反対にしたもの、黒幕の武器を構える姿勢や大技が『真・三國無双7』の司馬師(迅雷剣)、『戦国無双4』の井伊直政のモーションと一致しているなど、コーエーの各無双シリーズからのモーション流用が随所に見受けられるが、キャラデザインと演出が大幅に異なるおかげで、一見しただけではそれらを「使い回し」とはなかなか気づけ無いようになっている。 一方で、あるジェイルのボスはビジュアル・モーションとも『討鬼伝』に登場するボスの1体・クエヤマに酷似している。 キャラ付けとしてソフィアにはペルソナスタジオ側の、長谷川にはオメガフォース側の傾向が色濃いと言われることも。 2021年1月31日~2月12日まで、Cygamesと任天堂の共同開発したソーシャルゲーム『ドラガリアロスト』にて本作とのコラボが行われた。 『P5』シリーズ関連のコラボはそれまでも多数存在したが、実を言えば『P5S』としてのコラボは同作が最初で最後。同じアクションRPGとしての採用したのだろう。 ジョーカーを始め、モナ、パンサー、ソフィーが登場した。 2023年11月17日には、新たなスピンオフとして『ペルソナ5 タクティカ』が発売。 そちらは『女神転生』シリーズとしては『デビルサバイバー2』以来のシミュレーションRPGとなる。DLCにて『P5R』から芳澤かすみも参戦。
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P5/S45-067 カード名:水着の杏 カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《怪盗》 【自】 このカードがアタックした時、他のあなたの《怪盗》のキャラが2枚以上なら、そのターン中、このカードのパワーを+2000。 レアリティ:C ペルソナ5収録 ・同名カード 番号 カード名 レベル/コスト スペック 色 収録パック P5/S45-067 水着の杏 1/1 2000/1/1 青 DC ブースター
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ステータス 体力 力 器用 早さ 精神 9 5 7 10 1 特殊行動 ほえる(前列) 1ターン目のみ、確率で発動、攻撃防御DOWN、反撃無効、行動速度速め 野生の証明(前列) 3ターン毎、確率で発動、打、ランダムターゲット3~9回攻撃 固定スキル 野生、献身、警戒、再生、連携 特徴 両手盾でも火力を出せるのが強み 「騎士の盾」による「かばう」も悪くない 精神耐性は万全にしておきたい 味方に「ほえる」特に「野生の証明」なんて飛んできたら大惨事である 粘れるスキルは1つのみ 「連携」がどういうスキルなのかはこの娘で確認しよう 状況毎の評価 状況 評価 備考 一章 ◎ 戦力的にも経済的にも優しい 二章前半(魔王城開放前) 二章後半(魔王城クリアまで) ○ 精神耐性をどうするかである 魔王城クリア以降 ○ 汎用性は悪くは無い スキル候補 (冷静)、(底力、勇猛)、(解体、目利き) 12裏まとめ(仮) 12裏 仲間 主人公-コウ-ドリー-トレロ-ロック-アッシュ-ノエル-マキムラ マルチナ-イーベル-フランシス-アマルダ-サラ-ハルツグ- メモリー -トモ 12裏 スキル 12裏 スキル構成 12裏 装備構成&戦法 12裏 PT構成 12裏 一章クリアまで 12裏 二章開始から魔王城出現まで 12裏 一回目魔王討伐まで 12裏 魔王城マラソン 12裏 素材集め 12裏 検証
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ストロボメモリー ストロボメモリー アーティスト 内田真礼 発売日 2021年5月12日 レーベル ポニーキャニオン CDデイリー最高順位 1位(2021年5月16日) 週間最高順位 3位(2021年5月18日) 月間最高順位 13位(2021年5月) 年間最高順位 113位(2021年) 初動総合売上 8136 累計総合売上 12499 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 ストロボメモリー SSSS.DYNAZENON ED 2 カナリア CD/総合ランキング 週 月日 CDシングル 総合シングル 順位 週/月間枚数 累計枚数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 5/18 3 6584 6584 3 8136 10672 2 5/25 13 810 7394 19 810 11482 3 6/1 343 7737 343 11825 2021年5月 9 7737 7737 13 9289 11825 4 6/8 208 7945 208 12033 5 6/15 153 8098 153 12186 6 6/22 113 8211 113 12299 7 6/29 99 8310 99 12398 7 7/6 101 8411 101 12499 関連CD インパーフェクト youthful beautiful ハートビートシティ/いつか雲が晴れたなら
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メモリー交換 まずは現在の状態の確認からです。 マイコンピュータのプロパティで確認しておきましょう。 元々NB100に搭載されているメモリーは1GBです。 買って来たのはTranscend 2GB JETRAM 200pin DDR2 667 SO-DIMM ノートブック用 JM667QSU-2G 2980円 まずはバッテリーと電源ケーブルを外します。 左側がロックで、右側が引っかけになっているようです。 取り付けるときは忘れずに元に戻しましょう。 メモリー交換には真ん中のネジを1つだけ外してやる。 精密ドライバーではないけど比較的小さめのネジです。 左右に引っかけが有る。広げてやるとこんな感じに勝手に起き上がります。 どうもこの引っかけが安物なのか、上手くやらないとふにゃふにゃと曲がって メモリーが起き上がってきません。 これが元々入っていた1GBのメモリー SAMSUNG 1GB 2Rx16 PC2-6400S-666-12-A3 読みはサムスン、サムシング(Something)とは違います。 交換完了、きっちり認識されました。 これで早くなるとか、省電力化すると言った部分は分かりません。 やるなら自己責任、自己満足でやりましょう。 交換自体はとっても簡単。 後は仮想メモリー切ったりして効率化してください。
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俺「ストライクウィッチーズ.....なのかもしれない」 95-142 前へ 目次へ戻る 次へ Episode7 『法王と恋愛』 その日の夜 ---俺の部屋--- 俺(今日はかなり気張ったな・・・でもスカアハのおかげでまだ魔力に余裕がある・・・) スカアハが与えた魔力は絶大なものだった。 疲労もいつもより軽い。 俺「それでだ・・・」 そう言って机に目をやるとまたカードが置かれていた。今回は2枚だ。 俺(誰がおいてってるんだこれ?アニマか?) そう言ってカードに目を向ける。 片方のカードには王冠をかぶり、手に杖を持った女性の姿が、 もう片方には同じく冠をかぶり王座にすわっている男性が描かれていた。 女性のカードには【EMPRESS】そして男性のカードには【EMPEROR】と書かれている。 俺(やっぱ、エイラさんに見せてもらったカードと似ている・・・) 次の瞬間、カードが光を発する。 俺「うわっ・・・なんだ・・・」 2枚あったはずのカードはいつの間にか一つになっていた。 そこには太陽が描かれており、下には【SUN】と書かれていた。 俺「・・・・・・」 そしていつものように頭の中に声が響く・・・ ―――我が名は――オーディン―― ――汝に我が力を与えん――我が雷(いかずち)の力を―― それと―― 俺(・・・?) ――コンゴトモヨロシク・・・――― 頭に響いていた声が消える。 俺「・・・・・・よろしくっス、オーディン・・・」 翌日の朝 今回の戦いでミーナが消耗してしまったため、デブリーフィングは後日に持ち越されることになっていた。 ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「皆さん、昨晩はお疲れ様でした。」 ミーナ「ネウロイが3体も出現したというのに良く頑張ってくれたと思います。」 ミーナ「それで、昨日の件について俺一等兵からみなさんへお話しがあるそうです。俺一等兵。」 俺「はいっス。」 俺「えっと、とりあえず皆さん、昨晩はお疲れ様でしたっス。」 俺「それで、今回戦っていて気づいたことがあります。」 ゲルト「気づいたこと?」 俺「はいっス。まず攻撃が当たらないネウロイの出現するルーティンが分かりました。」 俺「ズバリ、『満月』の夜っス。」 エーリカ「満月の夜?」 俺「はい、前回俺とサーニャさんとリーネさんで戦った時も満月でしたし、魔法使いみたいな奴も、満月の日に現われたっス。」 サーニャ「そういえば・・・」 俺「ということは次の奴も満月の夜に出ると見て間違いないと思うっス。」 ミーナ「なるほどね・・・敵の出現周期がつかめたことは、これから私たちにとって大きなアドバンテージになるわね。」 俺「はい。それと、もう一つ。」 俺「あいつらは特定の人の攻撃でしかコアを破壊できないことっス。」 坂本「どういうことだ?」 俺「あいつらの装甲は俺と宮藤さんを除いて当てられる人が限られるみたいっス。」 俺「しかも俺も宮藤さんも装甲がはがせても、コアまでは破壊できなかったっス。」 シャーリー「でも、昨日は宮藤が破壊したよな?あのコア。」 俺「はい。でも、攻撃できたのはあくまで『坂本少佐』の刀で攻撃したからっス。」 俺「その前の宮藤さんの攻撃ではコアは破壊できていなかったわけですし。」 芳佳「確かに・・・」 俺「それ以前の戦いでも、リーネさんが攻撃して当てられたけど、今回は当たんなかったはずっス。」 坂本「そうなのか、リーネ?」 リーネ「はい・・・前回は当てられましたけど今回はダメでした・・・」 俺「ミーナ隊長も今回は当てられてましたよね?」 ミーナ「ええ、そうね。」 俺「おそらく、これからあいつらが来たとき攻撃を当てられる人がまた変わるはずっス。」 俺「正確な目星はつかないっスけど、俺と宮藤さん以外で攻撃が当たった人がその時コアを破壊できる人、と見て間違いないはずです。」 俺「どうして俺と宮藤さんだけがあいつらの装甲をはがせるのかはよくわからないっス。」 俺「ただ、これから満月の日は全員で出撃しなきゃ勝てないと思うっス。」 ミーナ「そうね・・・大体はわかりました。俺さんありがとう。」 俺「ちょっとわかりにくかったっスね、申し訳ない・・・」 エイラ「なあ、ちょっといいカ?」 ミーナ「どうしました、エイラさん?」 エイラ「ワタシもちょっと気づいたことがあるんだ。」 そう言ってエイラはポケットからタロットを取り出す。 エイラ「みんな、ちょっとこれ見てクレ。」 ルッキーニ「なになにー?」 ペリーヌ「タロットがどうかしまして?」 エイラ「ホラ、この絵見てくれ。」 そう言ってエイラは魔術師のカードを見せる。 リーネ「それが、なにか・・・?」 エイラ「あと、これとこれとこれもダ。」 それから3枚のカードを並べる。 女教皇、女帝、皇帝のカードだ。 エイラ「これ、あいつらの形と似てないカ?」 芳佳「あ、ほんとだ!」 ミーナ「確かに似てるわね・・・」 エイラ「しかもこれ、ちゃんと順番になってるんダ。」 タロットの数字はたしかにⅠ~Ⅳと順番になっていた。 エイラ「ってことはサ、次に出てくるのは・・・」 エイラが一枚のカードを取り出す。 振られた番号は『法王』のカードだ。 エイラ「たぶん、こいつなんじゃないカ?」 坂本「ほう・・・たしかにこの札の順番で出てくるなら次はそいつのような奴が来るということか・・・」 エイラ「ああ、たぶんナ。」 エーリカ「でもさ、そのカードって全部で何枚あんの?」 エイラ「全部で22枚ダ。」 エーリカ「ってことは今回でこの4枚目まで倒したから・・・」 ゲルト「残りは18体といったところか・・・」 エイラ「愚者に似た形をしたやつは出てきてないみたいだから、正確には17ダナ。」 ペリーヌ「あと17回も戦うんですの・・・?気の遠くなる話ですわね・・・」 芳佳「・・・で、でもすごいです、エイラさん!良く気づきましたね!」 エイラ「ま・・・まあな!タロットは普段から見てるし、このくらいはわかって当然ダ。」 ミーナ「ええ、多いけれど、敵の数まで分かったし、かなり大きな収穫ね!」 敵の行動パターンが次第に明らかになってきた。 ミーナ「では、これからはこの特殊なネウロイを『アルカナネウロイ』と名づけ、各ネウロイにはカードに応じた名前を付けることとします。」 ミーナ「というわけで次に出現するネウロイは・・・」 エイラ「『法王』だから・・・『ハイエロファント』って感じかナ。」 ミーナ「ええ、そうね。それと、今回のように2体一緒に出る可能性もありますから気を引き締めていきましょう!」 次第に敵のことがだんだんと分かってきた。 残り17体・・・それが俺とウィッチたちに課せられた試練の残りだ。 翌日 ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「それじゃあ、エイラさん、よろしくお願いします。」 エイラ「ああ。」 エイラ「それじゃあ説明を始めるゾ。」 アルカナネウロイが現われ、少しでも敵のことを知るためにと、エイラがタロットのアルカナについて講義することになった。 エイラ「まず、タロットにはそれぞれ『アルカナ』ってのがあるんダ。」 エイラ「『アルカナ』ってのはラテン語の『アルカナム』って言葉の複数形で、秘密とか、神秘を意味しているんダ。」 エイラ「これはよくどっかの思想の『カバラ』ってのと関連させるらしいんだけど、ワタシは良く知らないから説明はとばすナ。」 エイラ「で、タロットには大アルカナと小アルカナってのがあって、占いに使うこのカードは大アルカナっていう代表的な22番までのアルカナが使われてる。」 エイラ「それで、この大アルカナはそれぞれに意味が与えられていて、順番に辿ると人の成長過程の縮図になるんダ。」 エイラ「まずはこれを見てくれ。」 そう言ってエイラが一枚のカードを取り出す。 エイラ「これは『愚者』のカード。番号は見ての通り0番目ダ。」 エイラ「アルカナの物語はこのカードから始まる。じゃあ、順番に見ていくゾ。」ペラッ エイラ「まず、『愚者』は始まりを意味して、無限の可能性を示唆する。つまり人生の始まりダ。」 エイラ「次の『魔術師』は創造、そして積極性を表す。それと同時に未熟さを表すカードでもあるんダ。」 エイラ「その次はこの『女教皇』。これは精神の成長とそれに欠かせない知識を与える存在ダ。」 エイラ「次の『女帝』で出会うのは母性とその生命力。ワタシは母なる慈愛って教えてもらったナ。」 エイラ「『皇帝』は女帝と対を成すカード。父性を表し、統率力や決断力を示す。」 エイラ「ここまでがワタシたちが倒したネウロイのアルカナダナ。」 エイラ「それで次に来るのが『法王』。寛容と精神の充実、宗教や精神世界との出会いを示唆するものダ。」 エイラ「『恋愛』は自分だけのものを選択すること。ここで人に自我が目覚めるんダ。」 エイラ「『戦車』。これは勝利を意味する。でも、ここで得る勝利は若くて、目に見える勝利だ。真の勝利まではまだ遠いナ。」 エイラ「次は『剛毅』。自分の意思と情熱、理性を持った力ダ。」 エイラ「『隠者』は探求者。自分自身の内面やさらにその奥深くへと入ってゆく。」 エイラ「『運命』。人が干渉できないもの。その中で得る自分の将来の決断を意味する。」 エイラ「その次は『正義』のアルカナ。名前の通り、公明正大さを表すものダ。自分の中で、善悪や理性が出てきたんダナ。」 エイラ「そして『刑死者』で一度身動きが取れなくなる。そして・・・」 エイラ「『死神』。13番目のカードダ。精神の死を意味する・・・それと共に転機やターニングポイントを示すカードでも有るゾ。」 エイラ「古いものは終わって、新しいものが生まれるんダ。」 エイラ「ここからは転機後の歩みダ。」 エイラ「『節制』は価値の対立の中で生まれる調和。異なる価値観に触れることで人は成長していくんダ。」 エイラ「そのなかで人は『悪魔』で表されるように甘い言葉や誘惑を受けて迷いそうになる。」 エイラ「そして次の『塔』で一度価値観が崩壊する。これで何もなくなった・・・ってわけでもないんダ。」 エイラ「その中で見つけるのが希望という名の小さな光。『星』のカードダ。」 エイラ「『月』が表すように不安ながらも1歩ずつ、ゆっくりと人は歩みを進めて・・・」 エイラ「その先に暖かい未来を得るんダ。これが次のカードの『太陽』。本当の意味での達成ダ。」 エイラ「その旅の終わりに待ち構えるのがこの『審判』のカード。歩んだ道を振り返り、裁かれるときダ。」 エイラ「そしてたどりついた『世界』。やがて人がたどりつくその人自信の場所となるんダ。」 エイラ「これがタロットの説く、人間の成長なんダ・・・って・・・」 エーリカ「Zzz・・・」 ルッキーニ「Zzz・・・」 サーニャ「Zzz・・・」 シャーリー「???」 芳佳「えーっと・・・」 リーネ「ちょっと難しいね・・・」 ペリーヌ「えっと・・・恋愛が・・・で・・・皇帝が・・・??」 坂本「ふむ・・・」 ゲルト「つ・・・つまり・・・どういうことだってばよ・・・」 ミーナ「私にもちょっと分からないわね・・・」 俺「・・・・・・」 エイラ「オマエラ、ちゃんと聞ケー!!」 講義はあまり意味を成さなかったようだ。 ---基地内バルコニー--- 俺「おまたせっス!」 シャーリー「お!」 ルッキーニ「きたー!」 俺は先日に約束したブルーベリーを使ったパイを振舞うことになった。 俺「結構いい感じに焼けたとおもうっスよ!」 そう言い、パイを12等分に切り分ける。 俺「全員に行き渡ったっスね。どうぞ冷めないうちに召し上がってくださいっス!」 芳佳「いただきまーす!」サクサクモグモグ ペリーヌ「これはなかなか・・・いけますわね・・・」 エーリカ「外がサックサクでなかがトロ~っとしてておいし~!」モグモグ サーニャ「おいしい・・・」 ゲルト「クリスにも食べさせてやりたいな・・・」サクサク 俺「あ、そのクリスって誰なんスか?今まで気になってたんスけど・・・」 ゲルト「そういえばお前には言ってなかったな・・・クリス・・・クリスティアーネは私の妹の名前だ。」 俺「大尉、妹さんがいらっしゃったんですね・・・」 ゲルト「ああ。クリスは前のカールスラントでのネウロイの襲撃で私が撃墜したネウロイの破片を浴びてしまってな・・・」 ゲルト「それで精神も病んでしまったようでな、しばらく昏睡状態だったんだ・・・」 俺「そうだったんですか・・・」 ゲルト「い、いや、そう暗い顔をするな。クリスも今は昏睡からさめて快方に向かってるんだ。」 俺「そうなんスか!?よかった・・・」 ゲルト「そうだな・・・私はクリスの人生の時間を・・・幸せでいられたはずの時間を奪ってしまった・・・」 ゲルト「だから私はこのカールスラントの平和な空を、もう一度クリスに見せてやりたいんだ。」 ゲルト「だから私は飛ぶんだ。これまでも、そしてこれからも・・・」 俺「はいっス。だったら俺もそのお手伝いをさせてもらうだけっス。」 ゲルト「ありがとう、頼りにしているぞ。」 サーニャ「・・・・・・」ボーッ… エイラ「どうしタ?サーニャ、ずっと大尉のほう見て。」 サーニャ「え?ううんなんでもないよ、エイラ。」 エイラ「そうカ?しかしうまいなコレ。」モグモグ サーニャ「そうね・・・」 サーニャ(なんだろう・・・この気持ち・・・) 数週間後・・・ ---俺の部屋--- 深夜0 00 またこの時間がやってくる。 もはや聞きなれた声がすぐそこで聞こえてくる。 アニマ「もしも~し?起きてる?」 俺「ああ・・・お前か・・・」 アニマ「今日も会いに来たよ。」 俺「会いにこられても正直良い気分ではないけどな。」 アニマ「相変わらずつめたいな~。友達になったのにさ。」 アニマ「でさ、この前あげたアレ。まだちゃんと持ってる?」 俺「あれか。そこにあるよ。」 この前もらった鍵は机の上に置かれたままだった。 アニマ「ダメだよ、ちゃんと肌身離さず持ってなきゃ。」 俺「あれはなんなんだよ。どこの鍵なんだ?」 アニマ「それは知らない。鍵を使う場所は君が決めるんだ。」 俺「またわけの分からないことを・・・」 アニマ「とにかく、それはお守りみたいなものだからさ。いつも持っててくれよ。」 俺「わかったよ・・・」 アニマ「約束だよ?じゃあね!」スー 俺「あ、おい!」 そのままアニマは消えてしまった。 俺「今回は何体か聞きそびれたな・・・」 3日後 ---ブリーフィングルーム--- 朝 ミーナ「皆さん、今日はアルカナネウロイが出現する日です。」 ミーナ「幸い、今日はほかのネウロイが来る気配はありません。」 ミーナ「ですので、皆さんはこのまま夜に備えて睡眠をとってください。」 全員「了解。」 数時間後・・・ ---基地内ラウンジ--- 俺「なかなか眠れないから来たものの・・・何するかな・・・」 サーニャ「俺・・・さん・・・?」 俺「あれ?サーニャさん。眠れないんスか?」 サーニャ「はい・・・なんだか・・・寝付けなくて・・・」 俺「俺もっスよ。そだ、なんか飲み物入れますね。そこ座って待っててくださいっス。」 俺「えっとたしかこの前扶桑から届いたはずなんだけど・・・」 何度かお菓子を作ってるうちに俺は基地の物資の搬入状況に詳しくなっていた。 俺「あ、あった。」 取り出したのは一本のビン。 俺「これを入れて水に溶かして・・・クルクルっと・・・」クルクル ビンの中身をコップに注ぎ、それを水で薄める。 さらに薄めたものをかき回し、中の原液を溶かし、なじませる。 俺「おまたせっス!」 サーニャ「なんですか?その白いもの・・・?」 俺「これは扶桑の飲み物で『カルピス』っていうっス!」 サーニャ「カル・・・ピス・・・?」 俺「はいっス。甘くてめちゃウマなんスよ~。よかったら飲んでみてくださいっス。」 サーニャ「は・・・はい・・・いただきます・・・」ゴクゴク 口の中で心地よい甘酸っぱさが広がる。 俺「どうっスか?」 サーニャ「おいしい・・・」パァァァ サーニャの顔が明るくなった。 俺「はっはっは!やっぱこのおいしさは万国共通っスね!」 サーニャ「俺さん・・・」 俺「はい?」 サーニャ「あの、もし良かったら俺さんのご両親のお話・・・聞きたいです・・・」 俺「俺の両親っスか?ええ、別に構わないっスけど・・・」 サーニャ「あの、お願いします・・・」 俺「わかったっス・・・つってもどこから話せばいいのか・・・」 俺「とりあえず俺の親父は扶桑人でおふくろはオラーシャ人っス。」 俺「親父はなんでも、剣の修行のために世界中を回ってたらしくて、そんで、オラーシャで空腹で行き倒れてるとこをおふくろが助けてそこからだんだん仲良くなっていったらしいっス。」 俺「親父は話したことがあるとおり扶桑で剣術道場をやってるっス。」 俺「で、おふくろは・・・なんだっけな。たしかなんかの研究者だったっス。」 サーニャ「研究者・・・?」 俺「はいっス。でもよく覚えてないんスよね・・・」 俺「で、しばらくの間は家族3人でオラーシャに住んでたっス。んで6歳くらいにおふくろの研究の都合でブリタニアに越したんス。」 俺「越してからは親父は町で出稼ぎしながら働いて、おふくろは家にいることがおおかったっスけど、たまに研究室に顔だしてたっス。」 俺「そんで9歳か10歳のときだったかな・・・俺がわがまま言っておふくろの研究施設に連れてってもらったんス。」 俺「それで・・・」 サーニャ「・・・?」 俺「・・・おふくろは俺が研究室を見に行った日に死んだっス・・・・・」 サーニャ「!!」 俺「なんでも研究所で爆発がおこって・・・幸い俺だけが助かったみたいっス・・・」 俺「つっても俺、精神的ショックだかなんだかでそのときの記憶だけが無いんスよね・・・」 俺「だからその日になにがあったかよく覚えてないんス・・・」 サーニャ「・・・ごめんなさい・・・・」 俺「そんな、何でサーニャさんが謝るんスか・・・俺こそ、こんな辛気臭い話になっちゃって申し訳ないっス・・・」 サーニャ「俺さん・・・」 俺「・・・そだ!せっかくだからサーニャさんのご両親の話もききたいっス!ダメ・・・っスか?」 サーニャ「いえ・・・ぜひお話しさせてください。」 その後しばらく2人はラウンジで両親や自身の事について語り合った。 俺「へぇ・・・ウィーンで音楽を・・・」 サーニャ「はい、お父さまに勧めてもらって・・・それで・・・」 俺「そうなんスか・・・あの、サーニャさんのピアノ・・・ぜひ聴きたいっス。」 サーニャ「いまはみんな起きちゃうから・・・弾くなら今日の戦いが終わってから・・・」 俺「そうっスね・・・楽しみにしてるっス!」 サーニャ「・・・はい。」ニコ 夜 ---バルト海上空--- 不気味なほど大きな満月がバルト海の海面を怪しく照らす。 ミーナ「不気味ね・・・嵐の前の静けさ・・・といったところかしら。」 ゲルト「ああ・・・気味が悪いな・・・」 深夜0 00 時刻が0 00をまわる その瞬間、月光をバックにネウロイが出現する。 俺&サーニャ「・・・きた!」 ネウロイの姿はエイラのタロットのように、法王の姿をしていた。 俺「月の方向にネウロイ『ハイエロファント』を確認!」 ミーナ「了解!全機、フォーメーション・オスカー!」 全員「了解!」 ミーナ「まずは各ロッテで順番に攻撃、命中させた人はそのまま攻撃に参加して!」 ペリーヌ「行きますわよリーネさん!」 リーネ「はい!!」 ペリーヌ「やあああああ!!」ガガガガガガガ リーネ「いきます!」ダンッ! しかし、弾丸はかすりもしないしない。 それどころかハイエロファントは一歩も動こうとしないのだ。 ペリーヌ「クッ・・・バカにしてますの!?」 ミーナ「次!」 エイラ「サーニャ!」 サーニャ「うん!」 エイラ「いけえ!」ガガガガガガ サーニャ「今度こそ・・・おねがい!」バシュ! だがエイラとサーニャの弾も当たらない。 エイラ「クソッ!」 サーニャ「また・・・」 ゲルト「ハルトマン!」 エーリカ「おっけー!」 ゲルト「うおおおおおおおおぉぉぉ!!」バララララララララララ エーリカ「いっくよー!」バラララララララ グオオオオオオオオ! ハイエロファントが奇声を発する。弾丸が命中したのだ。 エーリカ「今度はわたしか!」 ミーナ「俺さん!宮藤さん!フラウを援護して!」 俺&芳佳「了解!」 ハイエロファントが動き始める。しかし、スピードはそれほど速くないようだ。 俺「遅い!」ガガガガガガガガガ 放った弾丸には紫色の電撃が纏われている。 俺「なんだ!?これがオーディンの力か!?」 オーディンは放った弾丸に紫電を纏わせる能力のようだ。 当然弾丸はハイエロファントに命中。 しかし装甲は硬く大きくは削れない。 だが電撃により内部の神経のようなものがやられたようで、大きくよろめく。 芳佳「烈風斬!!」ザンッ! よろめいたところを烈風斬によりハイエロファントを両断する。 だがコアは傷つけられない。この役目は・・・ 芳佳「ハルトマンさん!今です!!」 エーリカ「まかせろ!シュトゥルム!!」 エーリカのシュトゥルムによりハイエロファントのコアはあっさりと砕かれた。 そして破片が海面へと散る。 芳佳「やった!」 ゲルト「さすがだ、ハルトマン!!」 エーリカ「えっへへー、でもなーんか手ごたえ無いんだよね~・・・」 サーニャ「!?」 サーニャと俺の魔導針の色がまた変わる。 ミーナ「どうしましたか!?」 サーニャ「シリウスの方角にネウロイの反応を確認・・・数は1体・・・近いです・・・!」 シャーリー「まだいんのかよ!?」 ルッキーニ「うえ~・・・」 ゲルト「だが、そんなものは見当たらないが・・・」 俺「雲の上っス!」 エイラ「みんな!なんか来るゾ!気をつけろ!!」 エイラは近未来予知によってネウロイが来るのを察知していた。 ミーナ「全機、ブレイク!」 それぞれが散会し攻撃に備える。そのとき雲の上からネウロイがゆっくりと降りてきた。 ルッキーニ「あわわわわわわわわわ」 シャーリー「でっけー!」 それはいつものネウロイの何倍もの大きさであった。 その体はハートのような形をしていた。 俺「あれは・・・」 エイラ「『ラヴァーズ』・・・ダナ・・・」 ラヴァーズ。恋愛のアルカナをもつネウロイが現われたのだ。 ミーナ「先ほどと同じやり方で被弾するか確認します!全機、攻撃開始!!」 リーネ「あたって!」ダンッ ペリーヌ「こんどこそ・・・トネェェル!!」バリバリ!! リーネの弾丸は通り抜ける。しかし ペリーヌ「やりましたわ!!」 ペリーヌの電撃がヒットした。 ミーナ「俺さん、宮藤さんでペリーヌさんの活路を開いて!!」 俺「頼むぞ、オーディン!!」ガガガガガガガガガガ 移動しつつ様々な場所から発砲。 紫電の弾丸が四方八方からラヴァーズの装甲を順調に削る。 芳佳「力を貸して!」シュンシュン!! 宮藤のビームがさらに装甲を剥ぐ。が・・・ エイラ「!!気をつけロ!ミヤフジ!!」 しかし宮藤は攻撃に集中しているためか、その声が届いていないようだ。 そのとき・・・ クオオオオオオオ!! とラヴァーズが奇声を出すと共にビームではない怪音波のようなものが飛んでくる。 芳佳「え?」 宮藤はそれを直に浴びてしまう。 リーネ「芳佳ちゃん!!」 ペリーヌ「宮藤さん!!」 芳佳「ぐ・・・うう・・・うあああぁぁぁ!」 宮藤が苦しみだす。 芳佳「だ・・・め・・・」 宮藤が両手を味方のほうへ向ける。 ミーナ「宮藤さん!?」 ゲルト「宮藤!?」 芳佳「にげ・・・て・・・」シュンシュン!! 突然宮藤が味方に向けてビームを放つ。 エイラ「クッ・・・」 サーニャ「芳佳ちゃん・・・どうして・・・」 間一髪攻撃はシールドによって防がれた。 俺「・・・!あれは!?」 よく見ると宮藤の頭の上には黒いハートの結晶のようなものが浮いていた。結晶にも、ネウロイ特有の紋様が刻まれていた。 俺「もしかして・・・オルフェウス!」 意思に応え、ストライカーが唸りをあげる。 俺は刀を引き抜き、全速力で宮藤へと向かう。 俺「宮藤さん・・・すぐもとにもどすっス!」 エーリカ「何する気!?」 ルッキーニ「俺!ダメ!!」 俺「はっ!!」シュバ! 俺の一閃は宮藤の上の結晶を見事に両断する。 結晶が砕け、宮藤が正気に戻る。 芳佳「俺・・・さん・・・すみません・・・」ハァハァ・・・ 俺「いえ、無事で何よりっス。」 エイラ「2人とも!またくるぞ!」 エイラの声を聞き俺と芳佳はその場を離脱する。 次の瞬間には2人がいた場所に怪音波が放たれていた。 俺「サンキューっス!エイラさん!!」 エイラ「ったく・・・気をつけろよナ!」 俺「よし、あの怪音波に気をつけて・・・もう一度いくっスよ!宮藤さん、クロステルマン中尉!」 芳佳「はい!」 ペリーヌ「ペリーヌでよろしくってよ!」 3人で再びラヴァーズへと迫る。 俺「本気・・・行くぞ・・・」 そう呟くと同時に切先に集まる蒼炎と魔力。 俺「はあぁぁぁぁぁぁ!!」 俺が接近しつつさらに切先に魔力を集中する。 俺「秘剣!雲耀!!もどき・・・」ボソッ そう叫ぶと同時に一気に刀を叩きつける。 ドガアァァァ!! グオオオオオオオオ! ラヴァーズの奇声。雲耀もどきによって装甲が大きく巻き上げられた。 芳佳「はあああああああぁぁぁ!!」ガガガガガガガガガ さらに宮藤の追撃。ついにコアが露出した。 俺「ペリーヌさん!!」 ペリーヌ「ありったけ・・・いきますわよ!!」 ペリーヌ「トネエエエエェェェル!!!」バリバリバリ!! 今までで最も強力な電撃が放たれる。 その電撃はラヴァーズのコアをまるで矢の如く貫く。 パリーン・・・ そしてコアは雷光に貫かれ、砕け散った。 この日の試練がようやく終わりを告げた・・・ 続き→ペルソナ8 -ページ先頭へ
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そえじましげのり 公式 アトラスのスタッフであり、P3、およびP4においてキャラクターデザインを担当している人物。 「電脳悪魔絵師」こと金子一馬氏は会社の先輩後輩であり、デザインという面においては師弟関係にある。 「女神異聞録ペルソナ」の頃から一部ペルソナの着色・仕上げを担当していたが、ソウルハッカーズ、ペルソナ2においては原画(主にバストアップイラスト)を手がける。 特に2においては自身をモチーフとした人物も実際にゲーム内に登場しており、一部のファンの間で一躍その名を知らしめる結果となる。 その後、同じくアトラス作のゲーム「ステラデウス」で初めてメインキャラクターデザインを手がけ、現在に至る。 代表作 真・女神転生デビルサマナー デビルサマナー ソウルハッカーズ 女神異聞録ペルソナ ペルソナ2 罪 ペルソナ2 罰 ステラデウス 真・女神転生III NOCTURENE ペルソナ3 ペルソナ4 キャサリン Another Century s Episode 3 aTHE FINAL
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登録日:2012/02/16(木) 02 27 20 更新日:2021/10/14 Thu 23 33 53 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 P3P テオドア ベス男 ペルソナ ペルソナ3 弟 綺麗な巽完二 諏訪部順一 アァ〜トラアァ〜ス♪ あ…姉上、初めから飛ばしすぎでは…… テオ、もう始まっていますよ。 あっ…これは失礼。 皆様、ご無沙汰しております。エリザベスでございます。本日は主抜きでこの項目の紹介をさせていただきます。 この項目は我が不肖の愚弟・テオドア(CV 諏訪部順一)の項目でございます。姉より優れた弟など存在しないという方はそのままブラウザバックを…… どんな紹介の仕方ですか!? まぁ!テオ、お客さまの前ですよ!? あ…あぁ…失礼しました。 ……では気を取り直して。 テオはペルソナ3ポータブル(以下P3P)に追加されたベルベットルームの新しい住人で私の弟でございます。 ハム子様がベルベットルームに訪れた際の選択肢で、私かテオのどちらかとお会いできるのでございます。 残念ながらキタロー様では会うことができないので、OPでしかテオを知らないというお客様もおられます。空気より薄いとは正にこの事でございます。 本作品発売前はその容姿がペルソナ4の巽完二様に似ていると言われ、今でもきれいな完二様……と呼ばれるお客様もおられるとか。 名前が伏せられていた頃は姉上の男版だからベス男、スタッフの間ではエリオットと呼ばれていたそうです。今はテオと呼ばれるのが多いですね。 きれいな完二様と呼ばれるだけあり、このテオにもアッチ系を匂わせるイベントがありません! とあるイベントではハム子様を無視してイク突き様とアッートラスな関係になりません! 私がエレベーターガールを務めさせていただいているように、テオはベルボーイを務めております。 性格は極めて生真面目で悪く言えば堅物、ムッツリ、要領不足なのでございます。 発売前のPVの私とのやり取りから、お客様からは弄られ役という評価をいただいているのでございます。 さすがにそれは言い過ぎでは…… それなのに妙に見栄っ張りなところがあり、理解できていないのに知っているフリをして墓穴を掘る姿は正しく……愚弟の極み。 姉として恥ずかしい限りでございます。また、ドラマCDでは夏祭りに行きたいと駄々をこねるなど… いや、駄々をこねたのは姉上のほーー また、大量のきな粉やドックフードを食べても体を壊さない強靭な胃袋の持ち主でございます。それなのにこのクイーンエリザベス(カクテル)だけは名前も聞くのも嫌だとか。 他にも、触っただけで物体の温度がわかるというどこに役立てるのかわからない地味な特技を持っております。使えるかどうかはともかく、誰にも特技というものはあるのですね。 ………。 勿論、私の時のように依頼でテオと街を歩くことが可能です。 しかし、ハム子様とのやり取りと中の人の熱演により「P3Pをプレイしていると思ったら乙女ゲーをプレイしていた」という錯覚に陥るお客様が後をたちません。 そして、テオとの外出最後の依頼「あなたの部屋に出かけたい」では……、 手袋を外す ↓ 私にも教えられることがあるんですよ ↓ 二人きりで過ごした ↓ これ以上はこちらの世界にいられません ……完全にヤリ逃…ゲフンゲフンでございます。 ……ヤリ? 武器です あ………あぁ、もちろん知ってましたよ!…ハハハ。 ちなみに、ハム子様で私を選択した場合はキタロー様の時と会話が変わっているので、興味があれば一度目を通して見るといいでしょう。 以下、ネタバレでございます。 ………聡明なお客様はもう気づいていると思いますが、 何を隠そうこのテオは私と同じ力を司る者。……すなわち、今作の裏ボスなのでございます。 通常攻撃では回し蹴りを披露し、使用するペルソナは私とは違いますが仕様は勿論メキドラオンでございます。……ですのでテオと相対する際は殺す気で向かってください。 しかし、P3Pでは私やテオ以上に強くなった姉が居りますので、私達に勝利してこのゲームを制覇したと思わないでください。 あの姉上、そろそろ終わりの時間に… あら…そうですか。では、ここでテオにお客様に追記・修正のお願いをする権利を与えましょう。 えっ!?あの…ちょっ はい3.2.1.Q! 追記・修正は私を撃破してからお願いします。 ……はぁ、今のは面白く噛むところだったのに。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] PVで姉に弄られっぷりときたら・・・。PQ出演おめでとう -- 名無し (2013-12-13 03 09 19) PQではえらくかわいいエプロン着用してたなw -- 名無しさん (2014-04-29 00 38 17) 映画では他メディアでの出番の無さを姉に笑われたけど、存在を消された様な状態のハム子のが悲惨だと思うんだ…。 -- 名無しさん (2014-06-22 00 04 31) Qもテオは出るけどハム子は…。いやそこは本当に仕方ない事なんだけど、なんか寂しいんだよな。 -- 名無しさん (2014-06-22 01 48 12) そろそろペルソナQの情報も載せて良いんじゃないか? 公式の通りネタバレは無しで。 -- 名無しさん (2014-07-04 15 42 22) エリザベスの色変えてみたけどそんな変わらなかった -- 名無しさん (2014-07-04 16 32 47) エリザベスがキタロー救いに行くということはハム子だったらテオドアなのか? -- 名無しさん (2014-09-14 22 33 47) テオとエリザベスって強さ変わんないよな? -- 名無しさん (2014-09-24 23 31 02) ↑もう公式で姉達のパシリ設定だから強いイメージ湧かない… -- 名無しさん (2014-09-24 23 51 55) ↑ああそういう意味じゃなくて戦闘面での話。 ペルソナが変わってるだけで強さは変わんないよな? -- 名無しさん (2014-09-25 23 38 13) ↑うん。記事にもあるけど「メギドラオンでございます☆」も標準搭載。彼の場合ペルソナはベルゼブブだったけど。 -- 名無しさん (2014-09-26 00 15 27) ↑やっぱりそうか ミカエルとかアバドンとか俺の中では強いイメージのあるペルソナが入っていたからテオの方が強いと思ってたわ、疑問が解けた、ありがとう! -- 名無しさん (2014-09-26 23 19 01) 5に登場する双子にも弄られそう -- 名無しさん (2015-05-09 13 11 06) 真面目なんで弄られやすいってのはPQ2でも言われている。意外と双子には邪険にされていない。 -- 名無しさん (2020-06-23 13 44 11) 双子にとっては姉様達の暴虐を引き受けてくれる防波堤みたいなものなんで同情こそすれど手助けはしない -- 名無しさん (2020-06-23 14 40 10) 名前 コメント